2024

東京歯科大学の現実|6年で卒業できる学生の割合と留年事情【2026年1月更新】

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本記事では、東京歯科大学が公開している「修学状況に関する情報」の内容について解説します。「修学状況に関する情報」の概要については、「偏差値だけじゃわからない歯学部選び|教育の質をデータで比較!大学の「中身」徹底解説」という記事で詳しく解説していますので、まだご覧になっていない方は、そちらを先にご確認ください。

本記事の内容は、東京歯科大学公式サイトの修学状況ページに掲載されている情報を参考にしています。

東京歯科大学の進級者数からみえる留年率

カメ人間
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まずは東京歯科大学の各年度における入学者数と進級状況を確認していこう。

東京歯科大学の各年度における入学者数と進級者数

この表は、最上段に各年度の新入生数を示し、その下の各行には、該当年度の入学者が各学年へ進級できた人数を示しています。東京歯科大学の進級状況は以下のとおりです。

  • 平成30年度に入学した128人のうち、留年せず2年生に進級できたのは123人。その後もストレートで6年生に進級できたのは98人。6年でも留年せずストレートで卒業したのは91人。ストレートで国家試験に合格したのは91人
  • 令和元年度に入学した128人のうち、留年せず2年生に進級できたのは123人。その後もストレートで6年生に進級できたのは103人。6年でも留年せずストレートで卒業したのは96人。ストレートで国家試験に合格したのは96人
  • 令和2年度に入学した128人のうち、留年せず2年生に進級できたのは120人。その後もストレートで6年生に進級できたのは92人
  • 令和3年度に入学した128人のうち、留年せず2年生に進級できたのは125人。その後もストレートで5年生に進級できたのは103人
  • 令和4年度に入学した128人のうち、留年せず2年生に進級できたのは126人。その後もストレートで4年生に進級できたのは106人
  • 令和5年度に入学した128人のうち、留年せず2年生に進級できたのは123人。留年せず3年生に進級できたのは113人
  • 令和6年度に入学した128人のうち、留年せず2年生に進級できたのは120人
  • 令和7年度に入学した新1年生は128人
カメ人間
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次に、これらの数字から算出した留年率をみてみよう。

東京歯科大学の各年度における留年率

本表は、各年度の入学者数と進級者数に基づき、同入学年度の学生が学年進行に伴いどの程度の割合で留年したかを示しています。最下段には、令和7年5月時点で在籍する各入学年度の学生のうち、ストレートに進級した者の割合を示しています。

また、表の右側には、東京歯科大学の各学年進級時における留年率の平均値と、私立17大学の平均値を併記しています。

私立大学の歯学部では、留年が多くなる時期は一般に2つあります。ひとつは大学での学習に慣れていない1年次、もうひとつは解剖学や生理学などの基礎専門科目が増える2年次です。

東京歯科大学では、1年次の留年率は私立大学の平均よりもかなり低く、2年次も平均を下回り、3年次は平均とほぼ同等です。東京歯科大学のカリキュラムでは、1年次に解剖学や生理学などの基礎専門科目が設けられていないため、定期試験で得点できずに留年するリスクが比較的低いのかもしれません。1〜4年次における留年率が概ね同程度となるなど、私立大学の平均値とは異なる傾向がうかがえます。

ストレート進級率は、6年次まで概ね7割~8割程度で推移しており、総じて高い水準です。これらの数値は、進級状況が私立大学歯学部の平均を上回っていることを示しています。

東京歯科大学のストレート卒業率およびストレート国家試験合格率

カメ人間
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次に、入学した学生が留年せずストレートで進級して卒業した割合と、さらにストレートで国家試験に合格した割合をみてみよう。

本表は、平成30年度入学者のストレート進級者が受験する2024年実施の第117回歯科医師国家試験と、令和元年度入学者のストレート進級者が受験する2025年実施の第118回歯科医師国家試験におけるストレート合格率の状況を示しています。

※以下、かっこ内の割合はいずれも入学者数に対する比率

  • 平成30年度に入学した128人のうち、留年せず修業年限内に卒業したのは91人(71%)。そのうち国家試験に合格したのは91人(71%)
  • 令和元年度に入学した128人のうち、留年せず修業年限内に卒業したのは96人(75%)。そのうち国家試験に合格したのは96人(75%)

全国29歯学部のストレート合格率の過去3カ年平均

カメ人間
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ストレートでの国家試験合格率の数値がかなり低いと感じたよね。ここで、文部科学省が取りまとめた全国29歯学部のストレート合格率の過去3カ年平均の資料を確認してみよう。

文部科学省 標準修業年限内での歯科医師国家試験合格率(直近3か年平均)

この資料によると、国公立大学を含む全国平均のストレート合格率は53.6%であり、歯学部でストレート進級・合格を達成することが容易ではないことが分かります。一般に、国公立大学と比べて相対的に学力分布が低めの学生が入学する傾向のある私立大学の歯学部では、ストレート合格率が3カ年平均で50%を超えるのは4校にとどまります。ストレート合格率の数値を見る際には、こうした全国的な基準も念頭に置いておきましょう。

文部科学省も重要指標として公表を進めている「修業年限内の国家試験合格率」(いわゆるストレート合格率)は、入学後に留年せず修業年限内で進級した学生が、初回の国家試験に合格する割合を指します。したがって、ストレート合格率を高めるには、ストレート進級者の割合を高い水準で維持することが重要です。

東京歯科大学のストレート合格率の推移

カメ人間
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東京歯科大学のストレート合格率が、過去どれくらいで推移してきたのかを確認してみよう。

東京歯科大学のストレート合格率の推移

これは、私立大学17校を対象に、第110回歯科医師国家試験以降のストレート合格率における順位推移を示したグラフです。第110回と第117回は2位ですが、それ以外はすべて1位と、抜群の成績を収めています。当該大学は非常に人気が高く、河合塾が設定するボーダー偏差値は私立大学で最も高い55です。学力の高い学生が入学し、その学生を6年間で着実に育成していることがうかがえます。

前述のとおり、ストレート合格率を高めるには、ストレート進級者の割合を高水準で維持することが重要です。東京歯科大学では、例年、ストレートで6年次に進級する割合が約7割から8割と、私立大学平均を上回っているため、今後もストレート合格率は上位で推移すると期待されます。

東京歯科大学の卒業留年率

カメ人間
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最後に、卒業留年率を確認しよう。これは、ストレート進級かどうかに関係なく、各年度の6年生の在籍者数と、その年度の卒業者数から算出しているよ。

卒業留年率は、その年度に在籍している6年生のうち、どの程度が留年しているかを示す指標です。

5年次までの進級基準が比較的緩く、最終の卒業試験の難易度が高い場合には、卒業留年率は高くなりがちです。各大学の方針はさまざまですが、一般に低いほど望ましい指標です。

東京歯科大学の直近2年の卒業留年率は以下のとおりです。

  • 令和5年度:在籍6年生144人、卒業121人、留年者等23人
    卒業留年率16%
  • 令和6年度:在籍6年生151人、卒業133人、留年者等18人
    卒業留年率12%

私立17大学における令和5年度の卒業留年率の平均は23%です。東京歯科大学の卒業留年率は、令和5年度と令和6年度は共に20%未満であり、私立大学の平均を下回っています。

東京歯科大学の修学状況まとめ

本記事では、東京歯科大学が公開している修学状況データをもとに、分析・解説しました。

1年次の留年率は私立大学の平均よりもかなり低く、2年次も平均を下回り、3年次は平均とほぼ同等です。ほかの私立大学の平均値とは異なる傾向がうかがえます。

6年次のストレート進級者が7割から8割を維持しており、ストレート国家試験合格率は今後も上位になることが期待されます。

東京歯科大学の卒業留年率は、令和5年度と令和6年度は共に20%未満であり、私立大学の平均を下回っています。

以上、修学状況の要点をまとめました。参考になれば幸いです。

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歯学部情報オタク
歯学部の入試動向や歯科医師国家試験合格率、在学生データなどを10年以上にわたり継続的に収集・分析しています。大学・省庁・予備校等の一次資料を横断的に検証し、数字の背景や注意点まで含めて解説。偏差値に偏らない、客観的で実用的な大学選びの指標を提供します。
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