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愛知学院大学・第119回歯科医師国家試験|卒業90人・新卒受験80人の10人差を公表データで読む

kameman
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愛知学院大学の令和7年度の卒業者は、90人でした。ところが、2026年3月に結果が発表された第119回歯科医師国家試験を新卒で受験したのは80人。10人少ないのです。

出願者数を見ると89人。卒業した90人のうち、89人までは出願しています。そのうえで、受験は80人にとどまりました。卒業したのに受験しなかった人が、10人いるということになります。

本記事は、当ブログが2026年6月に公開した「歯科国試新卒合格率のからくり|卒業しても国試を受けない学生がいる闇」の続編にあたります。前作で名前すら挙がらなかった愛知学院大学が、最新のデータでは違いました。公表されているデータだけを使って、何が確認できて、何が確認できないのかを整理していきます。

本記事の要点(30秒まとめ)

  • 愛知学院大学は令和7年度に6年次在籍90人が全員卒業(卒業留年率0%)。第119回の新卒出願は89人、新卒受験は80人。すべて公式に公表されている数値で、互いに矛盾はありません
  • なぜ10人が受験に至らなかったのかは公表されておらず、データがありません。「大学が受験させなかった」と判断できる材料も公表されていません
  • 新卒合格率は68÷80=85.0%。分母を卒業者90人に置き換えると75.6%で、9.4ptの差が出ます
  • **「第119回で愛知学院大学だけ」ではありません。**大阪歯科大学は同じ状態が続いており、人数だけなら大阪歯科大学のほうが多い(46人)です
  • 愛知学院大学は第117回で1人差、第118回で0人差。今回はまだ1回だけの動きであり、構造と決めつけるには早い段階です

目次

  1. まず結論:90人卒業、89人出願、80人受験
  2. 新卒合格率の分母は「新卒で受験した人」だけ
  3. 愛知学院大学は、直前2回では差がほぼなかった
  4. 10人は、どの段階で外れたのか — 分かっているのは時系列まで
  5. 「第119回で愛知学院大学だけ」ではない — 大阪歯科大学の状況
  6. 規模はどれくらいか — 大阪歯科大学3回分と並べる
  7. 指標への効き方:新卒合格率85.0%と、卒業者ベース75.6%
  8. ストレート合格率47.1% — 令和2年度入学者121人の6年間
  9. 「低学年の関門」とは別のステージにあるゲート
  10. この先、何が分かるか — 翌年の既卒受験者数という手がかり
  11. 留年と卒業で、負担はどう変わるか(一般論)
  12. ご家庭には、二つの願いが同時にある
  13. 公表データから分かるのは、数字まで
  14. まとめ — 最後に効くのは、個人の積み重ね

まず結論:90人卒業、89人出願、80人受験

先に結論を示します。性格の異なる2つの公的な情報源から、愛知学院大学の数字を並べると次のようになります。

項目人数公表元
令和7年度 6年次在籍者90人愛知学院大学 公表資料
令和7年度 卒業者90人愛知学院大学 公表資料
令和7年度 6年次の卒業留年率0%愛知学院大学 公表資料
第119回 新卒出願者89人厚生労働省
第119回 新卒受験者80人厚生労働省
第119回 新卒合格者68人厚生労働省

6年生の在籍者90人が全員卒業しており、6年次の卒業留年率は0%です。卒業の段階では、誰ひとり足止めされていません。

そのうえで、卒業90人に対して新卒受験は80人。差は10人です。

ここで強調しておきたいことがあります。**90人・89人・80人という3つの数字は、いずれも公式に公表されているもので、互いに矛盾していません。**どこかの数字が間違っている、という話ではありません。卒業と受験のあいだに、10人分の差が実際に存在している、というだけの話です。

そして先に申し上げておくと、**なぜそうなったのかは公表されていません。**本記事で扱えるのは、公表されている数字を整理したところまでです。


新卒合格率の分母は「新卒で受験した人」だけ

なぜ、この10人が指標の話につながるのか。前提となる仕組みを確認します。

新卒合格率の計算式

新卒合格率は、次の式で求められます。

新卒合格率 = 新卒合格者数 ÷ 新卒受験者数 × 100

分母は、新卒で受験した人だけです。卒業した人全員でもなければ、入学した人全員でもありません。

つまり、卒業したあとに国家試験を受けない人がいると、その人たちは分母から外れます。分母が小さくなれば、合格率の見え方はよくなります。

極端な例で確認する

数字を単純化してみます。ある大学で100人が卒業し、そのうち60人だけが新卒で受験して、60人全員が合格したとします。

段階人数
卒業100人
新卒受験60人
新卒合格60人

このとき公表される新卒合格率は、60÷60で**100%**です。卒業した100人のうち40人が受験していなくても、指標の上ではまったく見えません。

これが、当ブログが前作「新卒合格率100%のからくり」で扱った構造です。前作では、卒業したのに新卒で受験していない人が実際にどれくらいいるのかを、私立17校について検証しました。

前作で分かっていたこと

検証の方法はシンプルです。**各大学が公表している卒業者数から、厚生労働省が公表している新卒受験者数を引く。**それだけです。

この引き算で大きな差が出たのは、大阪歯科大学と朝日大学でした。さらに過去にさかのぼると、かつて差が出ていたけれど、いまはほぼゼロに収束した大学として、明海大学・日本大学松戸歯学部・鶴見大学の3校も見えてきました。

前作の話は、ここまでです。本記事は、新たに卒業者数と新卒受験者数に差がある大学が観測された、という話になります。

前作の詳しい検証内容は、YouTube動画「新卒合格率100%のからくり|卒業しても国家試験を受けない学生がいる」でも解説しています。私立17校・13年分を追いかけた内容です。


愛知学院大学は、直前2回では差がほぼなかった

ここが本記事のポイントの一つです。愛知学院大学は、前作の検証で名前が出てきませんでした。実際に、直前2回の数字を見てみます。

卒業者数新卒受験者数
第117回(令和5年度卒業)102人101人+1人
第118回(令和6年度卒業)123人123人0人

第117回は1人差、第118回は差ゼロです。卒業した人が、そのまま受験している状態でした。

そのうえで、第119回だけが10人差になっています。

**この点は、記事の最初に強く申し上げておきます。今回の10人は、まだ1回だけの動きです。**第117回で1人、第118回で0人という直前の実績を見れば、これを「愛知学院大学の構造」と決めつけるのは早すぎます。今後も続くかどうかは分かりません。

ただし、これまで差がなかった大学に、新たに10人という差が現れたこと自体は、事実として押さえておく価値があります。本記事はそのための記録です。


10人は、どの段階で外れたのか — 分かっているのは時系列まで

10人がどの段階で外れたのかを、制度の前提から整理します。

使える制度事実は一つだけ

歯科医師国家試験は、卒業見込みの状態で出願できます(厚生労働省の試験施行の公告)。これが、本記事で使う唯一の制度事実です。

そのうえで、時系列は次のようになります。

段階時期人数
出願(卒業見込みとして受付)前年秋〜冬89人
受験1月末〜2月はじめ80人
卒業3月90人

出願した89人は、卒業見込みとして受け付けられた89人です。そして最終的に90人が卒業しています。

ここで注目したいのは、卒業した90人のうち89人が出願しているにもかかわらず、国家試験を受験したのは80人にとどまっているという点です。

そして、理由は公表されていない

なぜそうなったのかは、公表されていません。データがありません。

**「大学が受験させなかった」と判断できるデータも、公表されていません。**外から見て分かることではない、というのが正確なところです。

本記事では、ここから先の推測はしません。公表データから確認できるのは、卒業90人・出願89人・受験80人という数字の並びまでです。


「第119回で愛知学院大学だけ」ではない — 大阪歯科大学の状況

「ほかの大学はどうなのか」が気になるところですが、ここには大きな制約があります。

確認できているのは、私立17校のうち5校だけ

令和8年5月1日を基準にした修学状況を、現時点で確認できているのは、私立17校のうち5校だけです。残る12校は、まだ公表されていません。

現在確認できている範囲では、次のとおりです。

大学卒業者数新卒受験者数
日本大学(駿河台)102人102人0人
神奈川歯科大学81人81人0人
日本大学松戸歯学部71人71人0人
奥羽大学47人47人0人
愛知学院大学90人80人10人

この5校の中で差があるのは、愛知学院大学だけです。**ただし、これで全体像が分かったわけではありません。**あくまで17校中5校の中の話です。

大阪歯科大学は、同じ状態が続いている

当チャンネルが2026年7月に公開した「歯科医になれないリスク」でお伝えしたとおり、大阪歯科大学は第119回でも同じ状態が続いています。

大学卒業出願受験卒業したのに受験しなかった人
大阪歯科大学103人71人57人46人
愛知学院大学90人89人80人10人

**人数だけで見れば、大阪歯科大学のほうが多いのです。**愛知学院大学がいちばん多い、という話ではまったくありません。

したがって、本記事が扱う新規性は次の一点に限られます。

これまで差がなかった愛知学院大学に、新たに差が現れた。

「第119回で唯一」でもなければ、「いちばん多い」でもありません。ここを取り違えないようにお読みください。

なお、私立17校の全体像が見えるのは、12月頃になる見通しです。


規模はどれくらいか — 大阪歯科大学3回分と並べる

10人という数字の規模感を、もう少しはっきりさせておきます。前作の検証でいちばん差が大きかった大阪歯科大学について、3回分を並べてみます。

大学卒業新卒受験卒業したのに受験しなかった人
大阪歯科大学第117回120人71人49人
大阪歯科大学第118回120人60人60人
大阪歯科大学第119回103人57人46人
愛知学院大学第119回90人80人10人

大阪歯科大学は、3回続けて数十人規模の差が出ています。

同じ第119回で、愛知学院大学は10人。規模はかなり小さく、今後も続くかどうかも分かりません。(繰り返しになりますが、第117回は1人差、第118回は0人差です。)

10人という数字を、大阪歯科大学の数十人規模と同列に語ることはできません。本記事は、そこを煽るための記事ではありません。ただ、これまで差がなかった大学に新たに10人の差が現れたという事実は、記録しておく価値がある——というのが本記事のスタンスです。


指標への効き方:新卒合格率85.0%と、卒業者ベース75.6%

では、この10人の差は、指標にどう効くのでしょうか。

第119回の愛知学院大学は、新卒受験80人のうち68人が合格しています。

分母の取り方計算合格率
公表される新卒合格率(分母=新卒受験80人)68 ÷ 8085.0%
卒業者を分母にした場合(分母=卒業90人)68 ÷ 9075.6%
9.4pt

同じ68人の合格を、80人で割るか、90人で割るか。それだけで、見え方はこれだけ変わります。

大事なのは、この差が「不正な数字」から生じているわけではない、という点です。85.0%も、公式の計算式に沿った正しい数字です。問題は数字の正しさではなく、分母の作られ方が大学ごとに違うことにあります。


ストレート合格率47.1% — 令和2年度入学者121人の6年間

もう一つ、当ブログが最重要指標としているストレート合格率(修業年限内合格率)も見ておきます。これは、入学者を分母にして、6年間で国家試験に合格した人の割合を見る指標です。

愛知学院大学の公表資料から、令和2年度に入学した学年をたどると、次のようになります。

段階人数
令和2年度 入学121人
2年次111人
3年次79人
4年次79人
5年次69人
6年次66人
6年間で卒業66人
6年間で国家試験に合格57人

したがってストレート合格率は、**57 ÷ 121 = 47.1%**です。

前の回は63.9%でしたので、16.8ポイントの低下になります。

ここで注目していただきたいのは、ストレート合格率という指標の性質です。**入学者を分母に置くと、留年も、退学も、受験しなかった人も、すべて結果として含まれます。**新卒合格率のように、途中で分母から抜ける人が出ることがありません。

だからこそ、当ブログはこの指標を主軸に据えています。

※ 私立17校のストレート合格率について、文部科学省の確定値が出そろうのは12月頃の見通しです。


「低学年の関門」とは別のステージにあるゲート

ここは、本記事で最も誤解されやすいところなので、はっきり切り分けておきます。

当ブログでは2026年8月14日に「【第119回】合格者379人減、ストレート合格率はどうなったか」という記事で、同じ愛知学院大学を取り上げています。ただし、あちらで扱ったのはまったく別のステージの話です。

2026年8月14日の記事本記事
扱ったステージ低学年の関門卒業と受験のあいだ
具体的な動き令和2年度入学者の2年次111人 → 3年次79人(32人減卒業90人 → 新卒受験80人(10人差
起きている場所入学から2〜3年目の進級6年間の学修が終わったあと
指標への効き方ストレート合格率の分子が減る新卒合格率の分母が減る

**低学年の関門は、進級できるかどうかの話です。**H2-8の表でも、2年次111人から3年次79人へと32人減っているのが確認できます。ここでつまずくと留年になり、6年で卒業する道からいったん外れます。

一方、本記事で扱っているのは、6年間の学修を終えて卒業までたどり着いた人のあいだで起きている差です。留年とはまったく別のゲートで、6年間の最後、国家試験の出願から受験までのあいだにあります。

同じ大学の話であっても、この2つは混同してはいけません。低学年の関門を突破しても、そこで終わりではない——本記事が示しているのは、そういう構造です。


この先、何が分かるか — 翌年の既卒受験者数という手がかり

現時点で理由は分かりません。ただ、この先に一つだけ手がかりがあります。

もし、受験しなかった10人が翌年に受験するのであれば、それは翌年の既卒受験者数に表れるはずです。

過去の残存率

第119回の愛知学院大学の不合格者は、新卒と既卒を合わせて49人です。過去4回について、「前の回の不合格者のうち、翌年に受験している割合」を計算すると、次のようになります。

前回前回の不合格計翌回の既卒受験残存率
第115回90人84人93.3%
第116回92人90人97.8%
第117回77人72人93.5%
第118回59人55人93.2%
平均94.5%

実数値でみると、最も低い第118回で93.2%、最も高い第116回で97.8%。平均は94.5%です。

2つのシナリオ(単純な試算)

これを単純に当てはめると、第120回の既卒受験者数は次のようになります。

シナリオ母数試算既卒受験の見込み
A:受験しなかった10人が翌年に回る59人59 × 94.5%約56人
B:回らない49人49 × 94.5%約46人

**⚠ これはあくまで単純な試算です。**過去の平均残存率を機械的に当てはめただけのもので、確度の高い予測ではありません。断定的に扱わないでください。

第120回の結果が出たときに、また見てみようと思います。


留年と卒業で、負担はどう変わるか(一般論)

ここで、お金の話にも触れておきます。

**⚠ ここからは愛知学院大学に限った話ではなく、私立歯学部に共通する一般論としてお読みください。**今回の第119回では、6年生の90人が全員卒業しており、留年した人はいません

金額は、愛知学院大学が公式サイトで公表している学費を使います。

項目金額
6年間の学費 合計3,060万円
うち 入学金60万円
1年あたり(入学金を除く)500万円

この前提で、留年した場合と卒業した場合を並べます。

留年した場合

  • 学費が1年分=500万円、そのまま追加でかかります
  • 生活費も、もう1年分必要です
  • 卒業が1年遅れます

卒業した場合

  • この500万円はかかりません
  • ただし、卒業しても国家試験に受かっていなければ、歯科医師として働き始めるのは遅れます
  • 予備校を利用する場合は、その費用もかかります

つまり、**卒業できれば負担がなくなる、という単純な話ではありません。**卒業したかどうかにかかわらず、国家試験に合格するまでは、学生本人にもご家庭にも負担が残り続けます。

保護者のかたにとっては、ここが最も切実な部分だと思います。だからこそ、大学選びの段階で「6年で国家試験に合格できる確率」を見ておく意味があります。


ご家庭には、二つの願いが同時にある

ご家庭の立場に立つと、二つの願いが同時に出てきます。

願い① 卒業できないくらいなら、国家試験を受けられなくてもいいから、卒業はさせてほしい

願い② 卒業させるのであれば、国家試験も受けさせてほしい

どちらも、ご家庭にとっては切実な願いです。

願い①の背景には、留年すれば学費が1年分、500万円かかるという現実があります。願い②の背景には、卒業しても国家試験に受からなければ、働き始めるのが遅れるという現実があります。

学生とご家庭が負うものは、結果によって変わってきます。

そして、①のように「受験できなくてもいいから卒業はさせてほしい」と願うご家庭も、実際にあるはずです。そう考えると、大学ごとの制度や運用を、外から単純に否定することもできないように思います。

大学の卒業判定をめぐっては、それぞれの立場で複雑な思いが絡まり合っている——本記事が申し上げられるのは、そこまでです。


公表データから分かるのは、数字まで

最後に、はっきりさせておきたいことがあります。

卒業の判定は、それぞれの大学が定めた基準にもとづいて行われるものです。

今回、公表されているデータから分かるのは、次の数字までです。

分かること分からないこと
卒業 90人 / 出願 89人 / 受験 80人なぜそうなったのか(公表されていません)

ここで扱ったのは、公表されている数字を整理したものにすぎません。統計的な整理であって、特定の大学の教育内容や学生支援を評価するものではありません。

では、どうしていけばいいのか

愛知学院大学に在学している人、そしてこれから歯学部を受験する人にとって、やることは結局のところシンプルです。

  1. 低学年のうちから、学習習慣を身につける
  2. 確かな知識を積み上げて、進級する
  3. ストレートで卒業する
  4. 国家試験に合格する

卒業の判定や、国家試験を受験できるかどうかについては、大学ごとに制度や方針があるでしょう。ですが、しっかりとした知識と実力があれば、そこは関係のない話です。

どの大学に進学しても、入学後の継続した学習が不可欠であることは変わりません。最後に効くのは、個人の積み重ねです。

低学年からしっかり学習習慣を身につけ、着実に進級していけば、ストレート合格は十分に手の届く目標です。本記事のデータは、あくまで大学選びの判断材料として活用してください。


まとめ — 最後に効くのは、個人の積み重ね

本記事の内容を、3点に整理します。

① 起きたこと

愛知学院大学は第119回で、卒業90人・出願89人に対し、新卒受験は80人でした。ただし、**第119回で愛知学院大学だけの話ではありません。**大阪歯科大学でも同じ状態が続いており、人数だけならそちらのほうが多い(46人)です。

本記事が取り上げたのは、これまで差がなかった愛知学院大学に、差が現れたという一点に限られます。第117回は1人差、第118回は0人差であり、今回はまだ1回だけの動きです。

② ご家庭には、二つの願いが同時にある

「卒業できないくらいなら、受験できなくても卒業はさせてほしい」(留年すれば学費が1年分=500万円)。「卒業させるのであれば、国家試験も受けさせてほしい」(卒業しても受からなければ、働き始めるのが遅れる)。どちらも、ご家庭にとっては切実な願いです。

③ 受験生・保護者のかたへ

**新卒合格率は、大学を比べる物差しには使えません。**同じ68人の合格でも、分母を80人にするか90人にするかで、85.0%にも75.6%にもなります。分母の作られ方が大学ごとに違うからです。

見るべきなのは、入学者を分母にしたストレート合格率です。入学した人のうち、何人が6年で歯科医師になれたのか。この見方であれば、留年も、退学も、受験しなかった人も、すべて結果として含まれます。

大学を選ぶときは、新卒合格率ではなく、ストレート合格率で比べてください。

なお、なぜ10人が受験に至らなかったのかは公表されておらず、私立17校の全体像が見えるのは12月頃になる見通しです。第120回の結果が出た段階で、あらためて確認したいと思います。


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YouTube動画でも解説しています

本記事の内容は、YouTube長尺動画「卒業したのに受験しなかった10人|愛知学院大学・第119回の異変」(2026/8/28 18:00公開)でも詳しく解説しています。

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歯学部受験情報館を運営しているシカラボです。 教育機関で10年以上、歯学部に関するデータを扱ってきました。 入学者ベースのストレート合格率・留年率・退学率など、見落とされやすい指標を、 厚生労働省・文部科学省・各大学公式サイトの一次資料から継続的に分析しています。
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