朝日大学の現実|6年で卒業できる学生の割合と留年事情【2024年データ】

本記事では、朝日大学が公開している「修学状況に関する情報」の内容について解説します。「修学状況に関する情報」の概要については、「偏差値だけじゃわからない歯学部選び|教育の質をデータで比較!大学の「中身」徹底解説」という記事で詳しく解説していますので、まだご覧になっていない方は、そちらを先にご確認ください。
本記事の内容は、朝日大学公式サイトの修学状況ページに掲載されている情報を参考にしています。
朝日大学の進級者数からみえる留年率

まずは朝日大学の各年度における入学者数と進級状況を確認していこう。
朝日大学の各年度における入学者数と進級者数


朝日大学では平成30年度に入学した学生128人のうち、留年等をせずに進級し6年生になった学生が57人となっているね。
次に、これらの数字から算出した留年率をみてみよう。
朝日大学の各年度における留年率


朝日大学の学年ごとの留年率の平均を見ると、概ね私立大学の中央値と同じくらいになっているね。近年の1年次の留年率も低い傾向にあるようだよ。
ストレートで進級している人の割合についても、私立の中央値と同程度になりそうだけど、平成30年度入学者に関しては5年次の留年が多く、ストレート進級者の割合がやや少なめになっているね。
朝日大学の卒業率および国家試験合格率

次に、標準修業年限内での卒業率と国家試験の合格率を見てみよう。ここで紹介するデータは、朝日大学の平成30年に入学した学生たちの令和5年度の卒業状況と、同じ年に行われた第117回歯科医師国家試験の結果になっているよ。


平成30年に朝日大学に入学した128人のうち、令和5年度に卒業できたのは58人(45%)、国家試験に合格したのは41人(32%)だった。どちらも私立大学の中央値より低い数字になっていて、やや苦戦しているようだね。
朝日大学の卒業留年率


令和5年度に朝日大学に在籍していた6年生は118人で、そのうち卒業できたのは102人、卒業できなかったのは16人だったよ。卒業留年率は14%で、これもまた私立大学の中央値よりも低く良い数字になってるよ。
朝日大学の修学状況まとめ
朝日大学歯学部の留年率は、私立大学歯学部の中央値程度となっています。そのため、ストレートで進級する学生の割合も私立大学の中では平均的と考えられます。しかし、平成30年度入学者に関しては、5年次での留年者が多く、ストレート進級者の割合はやや低めになっていました。その結果、標準修業年限内での卒業率や国家試験合格率も、私立大学の中央値を下回る結果となっています。
一方で、朝日大学歯学部は経済的な面で学生を手厚くサポートしており、6年間の授業料などの合計は1,793万円と、私立大学歯学部の中では最安水準です(他大学の特待生制度を考慮しない通常の学費の場合)。
このように、大学からは様々なサポートが期待できますが、厳しいといわれる歯科医師国家試験に向けて学習していくのは皆さん自身です。日々コツコツと知識を積み重ね、歯科医師という目標に向かって頑張りましょう。