朝日大学の現実|6年で卒業できる学生の割合と留年事情【2025年12月更新!】
本記事では、朝日大学が公開している「修学状況に関する情報」の内容について解説します。「修学状況に関する情報」の概要については、「偏差値だけじゃわからない歯学部選び|教育の質をデータで比較!大学の「中身」徹底解説」という記事で詳しく解説していますので、まだご覧になっていない方は、そちらを先にご確認ください。
本記事の内容は、朝日大学公式サイトの修学状況ページに掲載されている情報を参考にしています。
朝日大学の進級者数からみえる留年率

まずは朝日大学の各年度における入学者数と進級状況を確認していこう。
朝日大学の各年度における入学者数と進級者数

この表は、最上段に各年度の新入生数を示し、その下の各行には、該当年度の入学者が各学年へ進級できた人数を示しています。朝日大学の進級状況は以下のとおりです。
• 平成30年度に入学した128人のうち、留年せず2年生に進級できたのは113人。その後もストレートで6年生に進級できたのは58人。6年でも留年せずストレートで卒業したのは58人。ストレートで国家試験に合格したのは41人。
• 令和元年度に入学した129人のうち、留年せず2年生に進級できたのは114人。その後もストレートで6年生に進級できたのは77人。6年でも留年せずストレートで卒業したのは69人。ストレートで国家試験に合格したのは59人。
• 令和2年度に入学した128人のうち、留年せず2年生に進級できたのは118人。その後もストレートで6年生に進級できたのは83人。
• 令和3年度に入学した128人のうち、留年せず2年生に進級できたのは120人。その後もストレートで5年生に進級できたのは94人。
• 令和4年度に入学した120人のうち、留年せず2年生に進級できたのは110人。その後もストレートで4年生に進級できたのは84人。
• 令和5年度に入学した143人のうち、留年せず2年生に進級できたのは129人。留年せず3年生に進級できたのは113人。
• 令和6年度に入学した128人のうち、留年せず2年生に進級できたのは112人。
• 令和7年度に入学した新1年生は162人(かなり定員を超過?)

次に、これらの数字から算出した留年率をみてみよう。
朝日大学の各年度における留年率

この表は、各年度の入学者数と進級者数に基づき、該当年度の入学者が学年の進行に伴ってどの程度の割合で留年したかを示しています。赤枠内には、令和7年5月時点で在籍している各入学年度の学生におけるストレート進級者の割合を示しています。
また、表の右側には、朝日大学の各学年への進級時における留年率の平均値と、私立17大学の平均値を併記しています。
私立大学の歯学部では、一般的に2つの学年で留年する学生が多い傾向にあります。1つは大学での学習に慣れない1年次、もう1つは解剖学や生理学といった基礎専門科目が増える2年次です。
朝日大学の歯学部は、この基礎専門科目を1年次から開始し、4年次後期を総復習に充てるなど、全体的に前倒しのカリキュラムが特徴です。1年次から専門性の高い科目を学ぶため、学生の負担は大きいと考えられますが、留年率は他の私立大学歯学部と大差なく、平均的な水準を維持しています。この点は、大学側の教育努力がうかがえます。
さらに、進級状況には改善が見られます。平成30年度入学者における6年次までのストレート進級率は45%でしたが、令和2年度以降の入学者については同進級率が60%を超える見込みです。この数値は、近年の進級状況が私立大学歯学部の平均を上回る水準にあることを示唆しています。
朝日大学のストレート卒業率およびストレート国家試験合格率

次に、入学した学生が留年せずストレートで進級して卒業した割合と、さらにストレートで国家試験に合格した割合をみてみよう。

本表は、平成30年度入学者のストレート進級者が受験する2024年実施の第117回歯科医師国家試験と、令和元年度入学者のストレート進級者が受験する2025年実施の第118回歯科医師国家試験におけるストレート合格率の状況を示しています。
※以下、かっこ内の割合はいずれも入学者数に対する比率
• 平成30年度に入学した128人のうち、留年せず修業年限内に卒業したのは58人(45%)。そのうち国家試験に合格したのは41人(32%)
• 令和元年度に入学した129人のうち、留年せず修業年限内に卒業したのは69人(53%)。そのうち国家試験に合格したのは59人(46%)
全国29歯学部のストレート合格率の過去3カ年平均

ストレートでの国家試験合格率の数値がかなり低いと感じたよね。ここで、文部科学省が取りまとめた全国29歯学部のストレート合格率の過去3カ年平均の資料を確認してみよう。

この資料によると、国公立大学を含む全国平均のストレート合格率は53.6%であり、歯学部でストレート進級・合格を達成することが容易ではないことが分かります。一般に、国公立大学と比べて相対的に学力分布の低めの学生が入学する傾向のある私立大学の歯学部では、ストレート合格率が3カ年平均で50%を超えるのは4校にとどまります。ストレート合格率の数値を見る際には、こうした全国的な基準も念頭に置いておきましょう。
文部科学省も重要指標として公表を進めている「修業年限内の国家試験合格率」(いわゆるストレート合格率)は、入学後に留年せず修業年限内で進級した学生が、初回の国家試験に合格する割合を指します。したがって、ストレート合格率を高めるには、ストレート進級者の割合を高い水準で維持することが重要です。
朝日大学のストレート合格率の推移

朝日大学のストレート合格率が、過去どれくらいで推移してきたのかを確認してみよう。

朝日大学のストレート合格率について、私立17大学における第110回歯科医師国家試験以降の順位推移を示すグラフです。第110回は下位でしたが、その後は上昇基調で、最高位は第115回の3位と高水準でした。第117回は6年次のストレート進級率が45%にとどまった影響もあり、私立内順位は15位と下位でしたが、第118回では7位まで持ち直しています。なお、令和3年度以降の入学者ではストレート進級率が比較的高く、第119回以降の歯科医師国家試験でも中位〜上位が期待されます。
朝日大学の卒業留年率

最後に、卒業留年率を確認しよう。これは、ストレート進級かどうかに関係なく、各年度の6年生の在籍者数と、その年度の卒業者数から算出しているよ。

卒業留年率は、その年度に在籍している6年生のうち、どの程度が留年しているかを示す指標です。
5年次までの進級基準が比較的緩く、最終の卒業試験の難易度が高い場合には、卒業留年率は高くなりがちです。各大学の方針はさまざまですが、一般に低いほど望ましい指標です。
朝日大学の直近2年の卒業留年率は以下のとおりです。
• 令和5年度:在籍6年生118人、卒業102人、留年者等16人
→ 卒業留年率14%
• 令和6年度:在籍6年生134人、卒業109人、留年者等25人
→ 卒業留年率19%
私立17大学における令和5年度の卒業留年率の平均は23%です。朝日大学の卒業留年率は、令和5年度・令和6年度ともに20%未満で、平均と比べてやや低い水準にあります。
朝日大学の修学状況まとめ
本記事では、朝日大学が公開している修学状況データをもとに、分析・解説しました。
朝日大学の歯学部は、基礎専門科目を1年次から開始し、4年次後期を総復習に充てるなど、全体的に前倒しのカリキュラムが特徴です。1年次から専門性の高い科目を学ぶため、学生の負担は大きいと考えられますが、留年率は他の私立大学歯学部と大差なく、平均的な水準を維持しています。この点は、大学側の教育努力がうかがえます。
進級状況には改善が見られます。平成30年度入学者における6年次までのストレート進級率は45%でしたが、令和2年度以降の入学者については同進級率が60%を超える見込みです。この数値は、近年の進級状況が私立大学歯学部の平均を上回る水準にあることを示唆しています。
過去5年のストレート合格率の私立大学内での順位は、第117回で15位となったものの、それ以外は8位以上で上位を継続できています。
朝日大学の卒業留年率は、令和5年度・令和6年度ともに20%未満で、平均と比べてやや低い水準にあります。
以上、修学状況の要点をまとめました。参考になれば幸いです。

