私立大学の修学状況
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【2026年度版】奥羽大学の留年率・ストレート合格率を総点検

kameman
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奥羽大学歯学部に令和2年度に入学したのは45人。その6年後、歯科医師国家試験に合格して歯科医師になれたのは20人でした。入学者を分母にしたストレート合格率は44.4%です。

この44.4%は大学が公表した数字です(大学の表の表記は44%)。 文部科学省や厚生労働省が確定させた数字ではないため、私立15大学平均との比較も、私立17大学中の順位も、まだ出せません。確定値にもとづいて他の大学と比べられる数字は、第116回から第118回の3年平均で48.5%(私立17大学中5位)です。

入口の難易度を示す偏差値は、私立でいちばん低いグループです。一方で、出口のストレート合格率は第113回から6回続けて私立15大学平均を上回っています。6年で卒業までたどり着いた20人は全員が合格しましたが、入学した45人の半数以上は6年で卒業に届いていません。この記事では、その両方を留年率・退学率・学費・偏差値とあわせて点検します。

本記事の要点(30秒まとめ)

  • 令和2年度入学45人 → 6年で卒業20人 → 第119回国家試験合格20人(44.4%・大学が公表した数字)
  • 確定値で他大学と比較できるのは、第116〜118回の3年平均48.5%=私立17大学中5位
  • ストレート合格率は第109〜112回の4回すべてで私立15大学平均を下回り、第113回から第118回まで6回続けて上回っている
  • 第119回国家試験:6年で卒業した20人は全員合格。一方、新卒合格率は57.4%
  • 在籍者ベースの留年・休学率34.9%(低い順で私立17大学中15位)、退学率8.3%(同16位)
  • 入試難易度は、河合塾の方式別ランク(2027年度)35.0。私立17大学の中で最も低い値で、同じ35.0は4校
  • 学費6年総額2,550万円は、私立17大学中13位(2027年度)

受験生・歯学部進学を検討中の高校生と浪人生に向けて書いていますが、学費を負担する保護者の方にも役立つ内容です。お金の話は第10章にまとめました。

この記事と同じ内容は、YouTube動画版でも解説しています(2026年10月13日18時公開)。動画はこちら → 【奥羽大学 2026年度】入学45人、6年で歯科医師になれたのは20人(YouTube)


目次

  1. 結論:令和2年度入学の45人のうち、6年で歯科医師になれたのは20人
  2. この記事で使うデータと出典
  3. 奥羽大学の基本情報|立地・偏差値・学費
  4. ストレート合格率とは何か|新卒合格率との違い
  5. 令和2年度入学コホートの6年間|45人のゆくえ
  6. 比較できる範囲はどこまでか|入学年度別の脱落率
  7. ストレート合格率の10年推移(第109〜118回)と私立15大学平均
  8. 第119回国家試験の本番で何が起きたか|新卒の出願71人→受験47人→合格27人
  9. 学年別の留年・休学率と、6年次留年率・退学率
  10. 学費2,550万円と、留年1年1,500万円という現実
  11. 偏差値×ストレート合格率|私立17大学での立ち位置
  12. まとめ|奥羽大学の修学状況 3つのポイント
  13. よくある質問(FAQ)
  14. 出典・参考リンク一覧

1. 結論:令和2年度入学の45人のうち、6年で歯科医師になれたのは20人

結論から書きます。令和2年度に奥羽大学へ入学した45人のうち、6年間で卒業できたのは20人(44.4%)。その20人は全員が第119回歯科医師国家試験に合格し、ストレート合格率も44.4%でした。

この44.4%は、大学が令和8年5月1日現在として公表した数字です。文部科学省が毎年まとめている確定の集計は、本記事の公開時点ではまだ出ていません。そのため、私立15大学平均との比較も、私立17大学中の順位も、現時点では出せません。

確定していて他の大学と比較できる数字では、第116回から第118回までの3年平均が48.5%で、私立17大学中5位です。

入口の難易度を示す偏差値は、私立でいちばん低いグループです。一方で、出口のストレート合格率は、第113回から6回続けて私立15大学平均を上回っています。6年で卒業までたどり着いた20人は全員が合格しました。ただ、入学した45人の半数以上は、6年で卒業に届いていません。以下、その両方を順に見ていきます。


2. この記事で使うデータと出典

修学状況の数字に使うのは、文部科学省「歯学部の修学状況等の調査」、厚生労働省の歯科医師国家試験の結果、奥羽大学の公式サイトの公表データの3つです。 これに加えて、入試難易度には河合塾のKei-Netの公表値を使います。

基準日は令和8年5月1日

大学が公表している修学状況のデータは、令和8年5月1日現在の数値です。この記事で6年間を追いかける集団は令和2年度に入学した人たちで、その卒業は令和7年度、国家試験は第119回にあたります。

この記事は「年1回の決定版」です

本サイトでは、最新の公表値がそろったタイミングで、各大学の修学状況を年に1回、全面的に更新しています。今回は令和8年5月1日時点のデータで全面的に書き直しました。他大学もあわせて比較したい方は、全29歯学部の修学状況まとめをご覧ください。


3. 奥羽大学の基本情報|立地・偏差値・学費

奥羽大学歯学部のキャンパスは、福島県郡山市にあります。

項目内容
所在地〒963-8041 福島県郡山市富田町字三角堂31-1
令和8年度 入学者数44人
河合塾 偏差値2026年度 BF※/2027年度 35.0(方式別ランク)
学費6年総額2,550万円(2027年度・詳細は第10章)

出典:奥羽大学 公式サイト/河合塾

※2026年度は方式別ランクの表に掲載がなく、河合塾の表示はBFです。

「令和8年度入学44人」と「令和2年度入学45人」は別の集団です

上の表にある令和8年度の入学者44人は、いまの1年生の人数です。この記事でこれから6年間を追いかけるのは、令和2年度に入学した45人で、別の集団です。以降、本記事で「45人」と書いたときは、すべて令和2年度入学のコホート(同じ年に入学した集団)を指します。

偏差値は河合塾の「方式別ランク」で見ています

本サイトでは、河合塾の偏差値を方式別ランク(入試方式ごとのボーダー偏差値)で見ています。奥羽大学の方式別ランクは2027年度が35.0です(2026年度は方式別ランクの表に掲載がなく、河合塾の表示はBFでした)。私立17大学の中での位置づけは第11章で扱います(参考:偏差値の見方 河合塾×ベネッセ)。


4. ストレート合格率とは何か|新卒合格率との違い

大学の広告やパンフレットでよく使われるのは新卒合格率です。しかしそれは、入学前の人が本当に知りたい「入学してから歯科医師になれる確率」とは別物です。 ここが本サイトの出発点なので、最初に定義を整理します。

指標分母分子何がわかるか
新卒合格率その年の新卒受験者数新卒の国家試験合格者数卒業試験・進級判定で選別されたあとの人の中での合格率
ストレート合格率(修業年限内合格率)入学者数6年(修業年限内)で国家試験に合格した人数入学した人が6年で歯科医師になれる割合

新卒合格率の分母は、新卒の受験者数です。卒業試験や進級判定で受験者が選別されたあとの数字なので、そこに至るまでに何人が留年や退学をしたのかは、この指標からは見えません。

これに対してストレート合格率(正式には修業年限内合格率)は、分母が入学者数、分子が6年間、つまり修業年限内に国家試験へ合格した人数です。入学者を分母にするので、留年や退学も含めた6年間の現実が、そのまま反映されます。入学前に確認すべきなのは、こちらの数字です。


5. 令和2年度入学コホートの6年間|45人のゆくえ

令和2年度に入学した45人が、学年ごとにどう推移したのかを見ます。入学から5年次までの4つの区間で、合わせて25人が減りました。一方、5年次に上がった20人は、6年次でも、卒業の段階でも、国家試験でも、1人も減っていません。

令和2年度入学コホートの進級フロー
段階人数前段階からの増減前段階比の減少率入学者45人に対する割合
入学(令和2年度)45——100%
2年次進級40−511.1%88.9%
3年次進級32−820.0%71.1%
4年次進級25−721.9%55.6%
5年次進級20−520.0%44.4%
6年次進級20±00.0%44.4%
卒業20±0—44.4%
第119回国家試験合格20±0—44.4%

出典:奥羽大学 公式サイト「修学状況」歯学部歯学科(令和8年5月1日現在)

表の読み方

ここでの人数は、入学した45人のうち、留年や休学、退学をせずに、その学年までストレートで進級できた人の数です。

表の「2年次進級」の行で5人減っているのは、1年生のときに予定どおり2年次へ上がれなかった学生がいる、という意味です。行の名前だけを見ると2年生のときにつまずいたように読めてしまうため、本記事では「1年次から2年次」のように区間の形で表記します。

減り方の形

  • 1年次から2年次:5人、率にして11.1%
  • 2年次から3年次:8人、20.0%
  • 3年次から4年次:7人、21.9%
  • 4年次から5年次:5人、20.0%
  • 5年次から6年次、卒業、国家試験:0人

この4つの区間で、合わせて25人が減っています。6年間で卒業できたのは20人で、入学者45人に対して44.4%です。

最後の段が国家試験です。この20人は、第119回の歯科医師国家試験に全員が合格しました。入学した45人を分母にすると、ストレート合格率も44.4%。卒業した人が全員合格したので、卒業率とストレート合格率が同じ値になっています。

この44.4%は大学が公表した数字で、文部科学省が毎年まとめている確定の集計は、まだ出ていません。

ひとつ補足:特待生制度について

奥羽大学には、入学試験の成績が基準を上回った学生の授業料を免除する特待生制度があり、2027年度入試でも16名を募集しています。6年でたどり着いた20人の中には、特待生も多く含まれていた可能性があります。ストレート合格率の数字をみる際には、このあたりも留意しておきましょう。

なお、この年に卒業した人は、この20人だけではありません。そこは第8章で分解して見ていきます。第119回の国家試験全体の動きは【第119回】合格者379人減の分析に、私立17校の6年間の推移はコホート生存曲線で見る私立17校の6年間にまとめています。


6. 比較できる範囲はどこまでか|入学年度別の脱落率

令和2年度から令和7年度までの6つの入学年度について、学年ごとの脱落率を並べます。ただし、6つの年度すべてで比べられるのは、1年次から2年次の区間だけです。 最初に、その理由をはっきりさせておきます。

まず、比較の限界を示します

このデータは令和8年5月1日時点のものなので、直近に入学した年度ほど、追える学年が短くなります。

入学年度観測できた区間の数
令和2年度5
令和3年度5
令和4年度4
令和5年度3
令和6年度2
令和7年度1

令和2年度と令和3年度の入学は、1年次から6年次まで5つの区間すべてを追えますが、令和4年度入学は4つ、令和5年度入学は3つ、令和6年度入学は2つ。令和7年度入学は、1年次から2年次の1つしか観測できていません。

入学年度別の脱落率マトリクス

入学年度×5区間の脱落率マトリクス
入学年度1→2年次2→3年次3→4年次4→5年次5→6年次
令和2年度11.1%20.0%21.9%20.0%0.0%
令和3年度11.9%16.2%32.3%19.0%0.0%
令和4年度14.7%13.8%8.0%8.7%データなし
令和5年度15.4%13.6%5.3%データなしデータなし
令和6年度15.4%18.2%データなしデータなしデータなし
令和7年度27.3%データなしデータなしデータなしデータなし

出典:奥羽大学 公式サイト(令和8年5月1日現在)より当サイトが算出。脱落率の分母は各区間の直前の学年の人数です。「0.0%」は実際に減った人数が0人だったこと、「データなし」はその学年にまだ到達していないことを示します。

6つの入学年度すべてで比べられるのは、1年次から2年次だけ

1年次から2年次の脱落率 入学年度別
入学年度入学者 → 2年次進級1→2年次の脱落率
令和2年度45人 → 40人11.1%
令和3年度42人 → 37人11.9%
令和4年度34人 → 29人14.7%
令和5年度26人 → 22人15.4%
令和6年度26人 → 22人15.4%
令和7年度33人 → 24人27.3%

出典:奥羽大学 公式サイト(令和8年5月1日現在)より当サイトが算出

6つの入学年度すべてに共通して観測できるのは、1年次から2年次の区間だけです。 平均すると16.0%で、幅は11.1%から27.3%です。

6つの中で最も高いのは、令和7年度入学の27.3%でした。ただ、これは33人中9人で、人数が少ない点に注意が必要です。

5つの区間すべてを追えている、令和2年度と令和3年度

5区間すべてが観測できている入学年度は、令和2年度と令和3年度の2つです。

入学年度率が最も大きい区間値
令和2年度3→4年次21.9%(7人)
令和3年度3→4年次32.3%(10人)

出典:奥羽大学 公式サイト(令和8年5月1日現在)より当サイトが算出

この2つでは、どちらも3年次から4年次の率が、最も大きい区間でした。ただ、令和2年度入学は、3年次から4年次の21.9%と、ほかの区間の20.0%との差が1.9ポイントしかありません。人数で見ると、2年次から3年次の8人が最も多くなっています。2つの年度だけの結果なので、傾向とまでは言えません。

もう1つ、数字だけお伝えします。令和2年度入学も令和3年度入学も、5年次に上がるまでの4つの区間では、どの区間でも人数が減り、5年次から6年次で減った人数は0人でした。こちらも2つの年度だけの結果です。

他大学でも同じようにコホート単位で6年間を追いかけています(コホート生存曲線で見る私立17校の6年間)。


7. ストレート合格率の10年推移(第109〜118回)と私立15大学平均

ここからは、文部科学省の確定値を使います。奥羽大学のストレート合格率は、第109回から第112回までの4回はすべて私立15大学平均を下回り、第113回から第118回までの6回はすべて上回っています。

ストレート合格率10年推移
受験回入学者数ストレート合格率私立17大学中の順位私立15大学平均15大学平均との関係
第109回32人34.4%10位36.13%下回る
第110回24人33.3%13位38.73%下回る
第111回16人25.0%16位37.16%下回る
第112回25人24.0%17位43.65%下回る
第113回22人59.1%3位43.90%上回る
第114回64人48.4%7位43.71%上回る
第115回51人41.2%10位39.85%上回る
第116回49人49.0%6位40.74%上回る
第117回51人51.0%4位40.23%上回る
第118回44人45.5%8位42.13%上回る

出典:文部科学省「歯学部の修学状況等の調査」。私立15大学平均は、東京歯科大学・昭和医科大学を除く15校の公表値を当サイトが単純平均した値です。

比較基準に「私立15大学平均」を使う理由

本サイトでは、ストレート合格率が突出して高い東京歯科大学と昭和医科大学を除いた、私立15大学の平均を比較の主軸にしています。上位2校を含めると、多くの大学の実態と離れてしまうためです。この15大学平均は、本サイトが独自に算出した平均です。一方で、順位は2校を含む私立17大学の中で表記します。

第112回までと、第113回以降に分けてみる

この10年は、第112回までと、第113回以降に分けて見ます。

  • 第109回から第112回まで:4回すべてが15大学平均を下回り、第112回は私立17位でした
  • 第113回から第118回まで:第113回は59.1%で私立3位。そこから6回続けて15大学平均を上回っています

順位で見ると、第112回の17位が10年間で最も低く、第113回の3位が10年間で最も高い順位です。

入学者が少ない回は、1人の違いで大きく動く

ただし、第111回から第113回は、入学者が16人、25人、22人と少なく、1人の違いで4ポイントから6ポイントあまり動きます。第113回の59.1%は、22人中13人です。

なお、上位2校を除くと、私立の多くの大学はストレート合格率が近い値に集まる団子状態にあるため、わずかな差でも順位は大きく入れ替わります。

第114回以降は、41.2%から51.0%の範囲で上下しています。確定値の最後の2回は、第117回が51.0%、第118回が45.5%(私立17大学中8位)です。

私立17校の長期推移をまとめて見たい方は私立17校 ストレート合格率10年推移の詳細を、第118回単年の大学別データは第118回 大学別合格率の詳細分析をご覧ください。

私立17大学ストレート合格率ランキング(第116〜118回の3年平均)

単年の数字は振れるので、本サイトでは直近3年の平均でも評価しています。

順位大学3年平均
1東京歯科大学71.87%
2昭和医科大学歯学部70.60%
3愛知学院大学歯学部52.07%
4日本歯科大学生命歯学部51.43%
5奥羽大学歯学部48.50%
6大阪歯科大学47.13%
7北海道医療大学歯学部44.30%
8日本大学歯学部44.27%
9日本大学松戸歯学部42.30%
10福岡歯科大学42.27%
11朝日大学歯学部42.07%
12明海大学歯学部38.33%
13神奈川歯科大学36.17%
14岩手医科大学歯学部34.10%
15日本歯科大学新潟生命歯学部32.93%
16松本歯科大学30.10%
17鶴見大学歯学部29.50%

出典:文部科学省「歯学部の修学状況等の調査」より当サイトが算出(各回の公表値の単純平均)

確定している第116回から第118回の3年平均は、奥羽大学が48.50%(表示48.5%)で、私立17大学中5位です。私立15大学平均の41.03%(表示41.0%)を、7.5ポイント上回っています。

第119回(44.4%)は、この確定系列とは分けて見てください

第119回の最新値カード

大学が公表した最新の値、第119回は44.4%です。令和2年度に入学した45人のうち、20人にあたります(大学の表の表記は44%)。

ただし、これは大学が公表した数字です。上の10回の確定系列とは、次の2つの理由で切り離して見てください。

  1. ストレート合格率の公表元は文部科学省の修学状況調査で、最新版は例年12月ごろに公表されます。本記事の公開時点では、まだ出ていません。
  2. 私立17校の公開タイミングは、大学ごとに違います。

したがって、第119回については、私立15大学平均との比較も、私立17大学中の順位も、現時点では出せません(データなし)。 他大学と比べるときは、確定値の3年平均48.5%(私立17大学中5位)を使ってください。


8. 第119回国家試験の本番で何が起きたか|新卒の出願71人→受験47人→合格27人

厚生労働省が公表した第119回の学校別のデータでは、奥羽大学の新卒の出願者は71人でした。ところが、実際に受験したのは47人。24人が受験に至っていません。

新卒出願71→受験47→合格27のファネル
段階人数
新卒 出願者71人
新卒 受験者47人
新卒 合格者27人

出典:厚生労働省「第119回歯科医師国家試験の学校別合格者状況」

受験した47人は、大学が公表している令和7年度の卒業者総数47人と一致します。

新卒合格率は57.4%

新卒合格率の全国比較
指標値
全国 新卒合格率(第119回)80.15%
奥羽大学 新卒合格率(第119回)57.4%

出典:厚生労働省「第119回歯科医師国家試験の学校別合格者状況」

受験した47人のうち、合格は27人。新卒合格率は57.4%です。第119回の全国の新卒合格率は80.15%ですから、22.7ポイント低い水準になります。

卒業者47人の内訳を分解する

ここからさらに中身を分けますが、その前に前提をはっきりさせておきます。

これからお話しする「そのほかの卒業者の人数」と「その中の合格者の人数」は、大学も厚生労働省も、直接は公表していません。 大学が公表した卒業者47人と、厚生労働省の新卒受験者47人が一致することから、卒業した人は全員が受験したとみなして、差し引きで求めた数字です。

もう1つ、この卒業者47人は、編入学で入学した人も含めた人数です(大学の表に「編入学を含む」と明記されています)。ですから、そのほかの卒業者は、留年を経て卒業した人と、編入学で入学した人の両方を含む数字です。全員が留年をした人、とはかぎりません。

その前提で見ると、内訳は次のとおりです。

卒業者47人の内訳分解
区分人数うち合格者合格した割合
6年間ストレートで卒業した人20人20人100.0%
そのほかの卒業者27人7人25.9%
卒業者 合計47人27人57.4%

出典:奥羽大学 公式サイト(令和8年5月1日現在)/厚生労働省「第119回歯科医師国家試験の学校別合格者状況」。「そのほかの卒業者27人」と「そのうちの合格者7人」は、上記の前提にもとづく当サイトの差し引き算出値です。

※合格者の合計27人と、そのほかの卒業者27人は、たまたま同じ数です。別の人数ですのでご注意ください。

6年で卒業した20人は、20人全員が合格して100.0%。そのほかの卒業者27人のうち、合格したのは7人で25.9%です。6年で卒業までたどり着けたかどうかで、国家試験本番の結果が大きく分かれている形です。

【算出方法の詳細】27人・7人の求め方

読者が同じ計算を再現できるよう、手順を示します。

手順1:公表されている数字を並べる

数字値公表元
令和7年度 卒業者総数47人奥羽大学(令和8年5月1日現在)
うち、6年間(標準修業年限内)で卒業した人20人奥羽大学(同上)
うち、6年間で国家試験に合格した人20人奥羽大学(同上)
第119回の新卒受験者数47人厚生労働省 学校別合格者状況
第119回の新卒合格者数27人厚生労働省 学校別合格者状況

手順2:47人と47人の一致に着目する

大学が公表した卒業者総数47人と、厚生労働省が公表した新卒受験者数47人が一致しています。ここから、その年に卒業した47人は全員が新卒として第119回を受験した、とみなします。

手順3:差し引きで内訳を求める

  • そのほかの卒業者:47人 − 20人 = 27人
  • そのほかの卒業者のうち合格者:27人 − 20人 = 7人

したがって、6年で卒業した20人の合格した割合は 20 ÷ 20 = 100.0%、そのほかの卒業者27人の合格した割合は 7 ÷ 27 = 25.9% です。

この算出の限界

この分解が成り立つのは、卒業者全員が受験したという前提が正しい場合に限られます。また、6年間を追いかける入学者の表は編入学で入学した人を除いた人数ですが、卒業者総数は編入学で入学した人を含むため、27人の内訳までは特定できません。27人・7人は公表値ではなく、差し引きで求めた推定値です。

同じ第119回について複数校を横断して分析した記事は【第119回】合格者379人減の分析にまとめています。


9. 学年別の留年・休学率と、6年次留年率・退学率

この章では、性質の違う2種類の数字を扱います。 1つ目は文部科学省の調査による在籍者ベースの留年・休学率、2つ目は大学が公表している6年次留年率です。どちらにも「6年次」の数字が出てきますが、数えているものが違います。

在籍者ベースの留年・休学率とは

在籍者ベースの留年・休学率は、在学中に一度でも留年または休学を経験した学生が、在籍者の何%かを示す数字です。いまその状態にある学生ではなく、これまでに経験したことがある学生の割合です。

令和7年度 学年別の留年・休学率(在籍者ベース)

令和7年度 学年別の在籍者ベースの留年・休学率
学年1年次2年次3年次4年次5年次6年次
留年・休学率10.8%16.7%38.9%43.8%37.5%54.7%

出典:文部科学省「歯学部の修学状況等の調査」(令和7年度)

6つの学年で最も高いのは、6年次の54.7%です。

指標値
奥羽大学 大学全体(令和7年度)34.9%
私立17大学の平均27.6%
私立17大学中の位置低い順で15位

出典:文部科学省「歯学部の修学状況等の調査」より当サイトが算出

大学全体の在籍者ベースの留年・休学率は34.9%です。私立17大学の平均は27.6%で、奥羽大学は、低い順で私立17大学中15位です。他校との比較は留年率ランキング詳細版をご覧ください。

大学全体と1年次の推移(在籍者ベース)

在籍者ベースの留年・休学率の推移 大学全体と1年次
年度令和2令和3令和4令和5令和6令和7
大学全体19.8%24.9%25.5%37.9%38.5%34.9%
1年次2.2%4.5%10.5%13.3%13.3%10.8%

出典:文部科学省「歯学部の修学状況等の調査」

大学全体の値は、令和2年度が19.8%、令和3年度が24.9%、令和4年度が25.5%、令和5年度が37.9%、令和6年度が38.5%、令和7年度が34.9%です。1年次は、令和2年度が2.2%、令和7年度が10.8%です。

6年次留年率(大学公表)

ここまでが、文部科学省の在籍者ベースの数字です。ここからは、大学が公表している別の数字に切り替えます。

6年次留年率は、その年度に6年次にいた学生のうち、その年度中に卒業できなかった学生の割合です。

年度6年次在籍総数卒業者総数6年次留年率
令和5年度94人63人33.0%
令和6年度67人46人31.3%
令和7年度75人47人37.3%

出典:奥羽大学 公式サイト「修学状況」(6年次在籍総数・卒業者総数は、編入学で入学した人を含む人数です。令和7年度の大学の表の表記は37%)

令和5年度が33.0%、令和6年度が31.3%、令和7年度が37.3%です。令和7年度は、6年次の75人のうち、卒業したのが47人でした。

令和7年度の37.3%と54.7%は、別の指標です

6年次留年率の3年分と2つの指標の違い

同じ令和7年度の6年次について、この章では37.3%(6年次留年率)と54.7%(在籍者ベースの留年・休学率)という2つの数字が出てきました。どちらも令和7年度の6年次の数字ですが、数えているものが違います。

6年次留年率 37.3%在籍者ベースの留年・休学率 54.7%
公表元奥羽大学 公式サイト文部科学省
分母その年度に6年次にいた学生(75人)その年度の6年次の在籍者
分子その年度中に卒業できなかった学生(28人)在学中に一度でも留年または休学を経験した学生
数えているものその1年間で卒業に届かなかったか6年間のどこかで一度でも経験があるか

37.3%は、その1年間で卒業に届かなかった学生の割合です。54.7%は、在学中に一度でも留年または休学を経験した学生の割合で、6年間のどこかで一度でも経験があれば数えられます。

集計の方法も対象の範囲も違うため、数値は一致しません。同じ意味の数字として並べてはいけません。 また、この2つの公表値からは、どの学生が両方に当てはまるのかは分かりません。

この6年次留年率は、私立17校を横並びに比較し、新卒合格率との組み合わせで4つのタイプに分類した記事でも使っている指標です(私立17校「卒業の壁」徹底比較)。

※ 集計期間が違う点にご注意ください。 リンク先の記事は、17校を同じ条件で並べるために令和5年度と令和6年度の2年平均を使っており、本記事の令和5〜7年度の単年値とは表示される数値が異なります。集計している年度と平均の有無が違うだけで、同じ大学公表のデータにもとづく数字です。在籍者ベースの54.7%とは混ぜないでください。

退学率

指標値
奥羽大学の退学等の割合(令和4〜6年度の3か年平均)8.3%
私立17大学の平均4.4%
私立17大学中の位置低い順で16位

出典:文部科学省「歯学部の修学状況等の調査」より当サイトが算出

令和4年度から令和6年度の3か年平均で8.3%。私立17大学の平均は4.4%で、奥羽大学は、低い順で私立17大学中16位です。退学率は私立17大学の中でも高いほうになっているので、注意しておきましょう。


10. 学費2,550万円と、留年1年1,500万円という現実

奥羽大学の学費は、2027年度の公表額で6年間の総額2,550万円です。高いほうから数えて、私立17大学中13位の金額です。

学費の内訳(2027年度)

区分金額
入学金50万円
1年次350万円
2年次430万円
3年次430万円
4年次430万円
5年次430万円
6年次430万円
6年間合計2,550万円

出典:奥羽大学「2027年度入試概要」(6年間の学費合計2,550万円)・2027年度入学試験要項(年次別の金額)。年次別の金額を合計しても2,550万円になります。2年次から6年次の430万円には、施設維持費40万円・教育充実費40万円を含みます。

2026年度の2,150万円から、400万円上がりました。2027年度に6年間の総額が変わったのは、私立17大学で奥羽大学だけです。

私立17大学 学費6年総額ランキング(2027年度)

順位大学6年総額
1東京歯科大学3,190万円
2日本大学歯学部3,160万円
3大阪歯科大学3,150万円
4日本歯科大学生命歯学部3,138万円
5愛知学院大学歯学部3,060万円
6日本大学松戸歯学部2,940万円
7岩手医科大学歯学部2,760万円
8神奈川歯科大学2,700万円
8昭和医科大学歯学部2,700万円
8北海道医療大学歯学部2,700万円
11福岡歯科大学2,630万円
12鶴見大学歯学部2,625万円
13奥羽大学歯学部2,550万円
14日本歯科大学新潟生命歯学部2,100万円
15松本歯科大学1,800万円
16明海大学歯学部1,793万円
16朝日大学歯学部1,793万円

出典:各大学公式サイト(2027年度)。2027年度の学費は17校すべて確定しています。同額の大学は同順位としています(8位が3校のため次は11位、16位が2校)。

特待生制度(2027年度入試)

項目内容
制度特待生選抜(全額免除)
免除の対象授業料
募集人員16名
6年間の支払額450万円(通常は2,550万円)

出典:奥羽大学 2027年度入学試験要項

この450万円は、当サイト・当チャンネルの算出値で、大学の公表値ではありません。 免除の対象が授業料であることから計算した金額です。2年次以降の学費に含まれる施設維持費と教育充実費が、免除の対象になるかどうかは、大学の公式文書では明示されていません。

特待生制度の内容は2027年度入試時点の公表情報です。適用の条件や採用人数は年度によって変わる可能性があるため、最新の情報は必ず大学公式サイトでご確認ください。 私立17校の特待生制度を横断で比較したい方は私立歯学部17校 特待生制度を大学別に完全解説をご覧ください。

留年1年は1,500万円の損失(当サイトの独自試算)

本サイトでは、留年1年の経済的損失を1,500万円として計算しています。

項目金額内容
学費500万円全大学共通の固定値。実際の各大学の年額とは別です
生活費200万円留年により追加で1年分必要になる生活費
機会損失800万円キャリア終盤の1年分の年収。歯科医師として働き始める時期が1年遅れることで、最後の1年が失われるという考え方
合計1,500万円

この1,500万円は当サイトの独自試算で、公的機関が公表している数字ではありません。学費の500万円は、大学ごとのばらつきをなくして論点をシンプルにするために全大学共通で置いている固定値で、奥羽大学の実際の年額とは別のものです。また、機会損失800万円を含むため、1,500万円のすべてが実際に支払う金額というわけではありません。

保護者の方へ|2,550万円は「ストレートで卒業できた場合」の金額です

学費表の2,550万円という総額は、あくまで6年間を予定どおり進級して卒業できた場合の金額です。令和2年度に入学した45人のうち、6年で卒業できたのは20人で、半数に届いていません。

もし1年留年すれば、当サイトの独自試算で1,500万円の損失が上乗せされる計算になります。ご家庭の資金計画を立てるときは、学費表の総額だけでなく、この留年のリスクもあわせて考えておくと安心です。

学費と留年リスクをあわせてみる「実質コスト」という考え方は実質コストランキングで整理しています。ただしリンク先は平成30年度・平成31年度入学コホートの卒業率の2年平均を使った別規格の試算で、本記事の数値とは定義が違います。学費の高さと大学の実績の関係は歯学部の学費は高いほうが得なのかでも扱っています。


11. 偏差値×ストレート合格率|私立17大学での立ち位置

河合塾の偏差値は、2027年度の方式別ランクで35.0です。35.0は2027年度の私立17大学の中で最も低い値で、同じ35.0の大学は、奥羽大学を含めて4校あります。

指標2026年度2027年度
河合塾 偏差値BF※35.0(方式別ランク)

出典:河合塾

※2026年度は方式別ランクの表に掲載がなく、河合塾の表示はBFです。

予備校ごとに母集団と算出基準が異なるため、ボーダー偏差値を確認するときは、ご自身が受験した模試で比較するのが良いと思います(詳しくは偏差値の見方 河合塾×ベネッセ)。

私立17大学の「入口×出口」一覧

偏差値×ストレート合格率3年平均の散布図 私立17大学

横軸に河合塾の2027年度方式別ランク(入口の難易度)、縦軸に第116〜118回のストレート合格率3年平均(出口の実績)を置いたときの、17校のデータは次のとおりです。

大学河合塾 方式別ランク(2027年度)ストレート合格率 3年平均
東京歯科大学55.071.87%
昭和医科大学歯学部55.070.60%
大阪歯科大学50.047.13%
日本大学歯学部50.044.27%
日本歯科大学生命歯学部47.551.43%
朝日大学歯学部45.042.07%
明海大学歯学部45.038.33%
日本歯科大学新潟生命歯学部45.032.93%
愛知学院大学歯学部40.052.07%
北海道医療大学歯学部40.044.30%
岩手医科大学歯学部40.034.10%
鶴見大学歯学部37.529.50%
松本歯科大学37.530.10%
奥羽大学歯学部35.048.50%
日本大学松戸歯学部35.042.30%
福岡歯科大学35.042.27%
神奈川歯科大学35.036.17%

出典:河合塾(2027年度)/文部科学省「歯学部の修学状況等の調査」より当サイトが算出

この17校で回帰をとると、回帰式は y = 1.170x − 5.487、相関係数は r = 0.665 です。全体としては、偏差値が高い大学ほどストレート合格率も高いという、ゆるやかな傾向が出ています。

同じ35.0の4校でも、出口の実績には開きがある

大学方式別ランク(2027年度)ストレート合格率 3年平均
奥羽大学歯学部35.048.50%
日本大学松戸歯学部35.042.30%
福岡歯科大学35.042.27%
神奈川歯科大学35.036.17%

出典:河合塾/文部科学省「歯学部の修学状況等の調査」より当サイトが算出

同じ35.0の4校でも、ストレート合格率3年平均は36.2%から48.5%まで開きがあります。偏差値だけで、出口の実績が決まるわけではありません。

そのうえで、奥羽大学の位置

そのうえで奥羽大学を見ると、偏差値は私立でいちばん低いグループです。それでもストレート合格率は、第113回から6回続けて私立15大学平均を上回り、3年平均は同じ35.0の4校の中で最も高く、全体の傾向を示す回帰線より上にあります。入口の難易度に対して、出口の実績が高い位置にある、ということです。

ただし、特待生制度で入学した学生は高い学力を持っていたと考えられ、出口の実績へ良い影響があった可能性があります。このあたりも留意しておきましょう。

偏差値は入口の難易度、ストレート合格率は出口の実績です。大学選びでは、必ずこの両方を、しかも複数年ぶん確認してください。


12. まとめ|奥羽大学の修学状況 3つのポイント

奥羽大学の修学状況を、3つのポイントに整理します。

1つ目|出口の実績

ストレート合格率は、第113回から6回続けて、私立15大学平均を上回っています。確定している第116回から第118回の3年平均は48.5%で、私立17大学中5位。そして大学が公表した最新の値、第119回は44.4%でした。

2つ目|たどり着くまで

6年で卒業までたどり着いた20人は、全員が国家試験に合格しました。一方で、令和2年度に入学した45人の半数以上は、6年で卒業に届いていません。国家試験本番の新卒合格率は57.4%。在籍者ベースの留年・休学率は低い順で私立17大学中15位、退学率は16位です。

3つ目|入口と出口の関係

河合塾の方式別ランク35.0は、私立でいちばん低いグループです。それでもストレート合格率の3年平均は、同じ35.0の4校の中で最も高く、全体の傾向を示す線より上にあります。

もう一度確認です。第119回のストレート合格率44.4%は、大学が公表した数字です。 文部科学省の確定した集計はまだ出ておらず、ほかの大学と並べた比較は、現時点ではできません。

この記事を読んだ受験生・保護者の方へ

最後に、大切なことをお伝えします。

今日の数字は、あくまで統計的な評価です。 大学全体の傾向を示すものであって、一人ひとりの結果を決めるものではありません。合格や進級を最終的に決めるのは、一人ひとりの学習習慣です。本記事は、在学生や志願者のみなさんをおとしめる意図で書いたものでは、まったくありません。

低学年からの学習習慣が、ストレート合格への近道です。低学年のうちから学習習慣をしっかり身につけ、毎年の進級を着実に重ねていけば、ストレート合格は十分に手が届きます。

他大学と横並びで比較したい方は、全29歯学部の修学状況まとめからご覧ください。


13. よくある質問(FAQ)

Q1. 記事にある「44.4%」を、他の大学の数字と比べてもよいですか

A. 現時点では比べないでください。

44.4%は、奥羽大学が令和8年5月1日現在として公表した数字です(大学の表の表記は44%)。ストレート合格率の公表元は文部科学省の修学状況調査で、最新版は例年12月ごろに公表されます。私立17校の公開タイミングは大学ごとに違うため、第119回については私立15大学平均も私立17大学中の順位も出せません(データなし)。

他大学と比べたい場合は、17校すべての確定値がそろっている第116回から第118回の3年平均48.5%(私立17大学中5位)を使ってください。

Q2. 新卒合格率57.4%とストレート合格率44.4%は、どちらを見るべきですか

A. これから入学する立場なら、ストレート合格率です。

新卒合格率は新卒の受験者数を分母にした数字で、卒業試験や進級判定で受験者が選別されたあとの数字です。奥羽大学の第119回では、新卒として出願した71人のうち実際に受験したのは47人で、新卒合格率57.4%の分母には受験に至らなかった24人が入っていません。

入学前の人が本当に知りたいのは、入学してから歯科医師になれる確率です。それを表しているのは、入学者45人を分母にしたストレート合格率44.4%のほうです。

Q3. 6年次の留年・休学率54.7%は、「6年生の54.7%が留年している」という意味ですか

A. 違います。

この54.7%は文部科学省の調査による在籍者ベースの留年・休学率で、在学中に一度でも留年または休学を経験した学生の割合です。いまその状態にある学生ではなく、これまでに経験したことがある学生の割合で、6年間のどこかで一度でも経験があれば数えられます。

一方、第9章の6年次留年率37.3%は、令和7年度に6年次にいた75人のうち、その年度中に卒業できなかった学生の割合です(大学公表)。集計の方法も対象の範囲も違うため、数値は一致しません。54.7%を6年次留年率と呼ぶことはできません。

Q4. 奥羽大学で、いちばん人数が減りやすい区間はどこですか

A. 公表データからは、どこと決めることはできません。

5つの区間すべてを追えている令和2年度入学と令和3年度入学では、どちらも3年次から4年次の率が最も大きい区間でした(21.9%・32.3%)。ただし令和2年度入学は、ほかの区間の20.0%との差が1.9ポイントしかなく、人数で見ると2年次から3年次の8人が最も多くなっています。2つの年度だけの結果なので、傾向とまでは言えません。

6つの入学年度すべてで比べられるのは1年次から2年次の区間だけで、値は11.1%から27.3%、平均は16.0%です。最も高い令和7年度入学の27.3%は、33人中9人で、人数が少ない点に注意が必要です。

Q5. 第113回から6回続けて私立15大学平均を上回っているのは、ずっと上がり続けているということですか

A. 上がり続けているわけではありません。

第113回は59.1%で私立3位でしたが、第114回以降は41.2%から51.0%の範囲で上下しています。また、第111回から第113回は入学者が16人、25人、22人と少なく、1人の違いで4ポイントから6ポイントあまり動きます。

上位2校を除く私立の多くの大学はストレート合格率が近い値に集まる団子状態にあり、わずかな差でも順位は大きく入れ替わります。単年の順位だけで判断せず、3年平均(第116〜118回で48.5%・私立17大学中5位)もあわせて確認してください。


14. 出典・参考リンク一覧

本記事で使用したデータの公表元は以下のとおりです。

大学公式

公的機関

予備校

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関連動画(YouTube)

※ 学費・特待生制度は2027年度入試時点の公表情報にもとづいています。制度は年度によって変更されることがあるため、最新情報は必ず大学公式サイトでご確認ください。



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公式データで歯学部を分析
歯学部受験情報館を運営しているシカラボです。 教育機関で10年以上、歯学部に関するデータを扱ってきました。 入学者ベースのストレート合格率・留年率・退学率など、見落とされやすい指標を、 厚生労働省・文部科学省・各大学公式サイトの一次資料から継続的に分析しています。
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