【第119回】ストレート合格率ランキング速報|私立歯学部13校

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第119回歯科医師国家試験のストレート合格率(修業年限内合格率)を、私立歯学部13校のランキングにしました。ストレート合格率とは、入学した人のうち、6年で国家試験に合格した人の割合です。第119回は、令和2年度に入学した学年の数字にあたります。

2026年10月10日時点で、私立の歯科大学17校のうち、14校が令和8年5月1日現在の修学状況をすでに公表しています。そこから第119回の数字が分かります。文部科学省の正式な公表は12月頃です。まだ出そろっていない段階でランキングにしているため「どこよりも早い」としました。私が調べた範囲では、ランキングとしてまとめたものは見当たりませんでした。

総合型選抜や学校推薦型選抜の出願が始まる時期です。受験生のみなさんも、一緒に考える保護者のかたも、志望校選びに最新の数字を役立ててください。

本記事の要点(30秒まとめ)

  • ランキングに入れた私立13校の1位は東京歯科大学 67.2%。福岡歯科大学 50.0%、愛知学院大学 47.1%、朝日大学 45.3%が続きます
  • 第119回は合格者が379人減った回で、ランキングに入れた13校のうち9校が、第116〜118回の3年平均を下回りました
  • 13校の平均は38.4%で、同じ13校の3年平均42.7%より4ポイントほど低くなっています
  • まだ公表していない昭和医科大学・日本歯科大学 生命歯学部は上位、北海道医療大学は上位から中位あたりに入りそうです(見通し)
  • 神奈川歯科大学は、公表資料の中で数字が食い違っているため、順位を付けず参考扱いにしました

目次

  1. 第119回ストレート合格率ランキング(私立13校)の結論
  2. 見方の注意:第119回は合格者が379人減った回
  3. 第119回ストレート合格率ランキング 私立13校の一覧
  4. 1位から13位まで、各大学の動き
  5. まだ公表していない3校の見通し
  6. 神奈川歯科大学を参考扱いにした理由
  7. なぜストレート合格率の発表は12月頃まで遅いのか
  8. よくある質問
  9. まとめ
  10. 出典・注記

第119回ストレート合格率ランキング(私立13校)の結論

結論からお伝えします。ランキングに入れた私立13校の1位は、東京歯科大学の67.2% でした。2位以下は、福岡歯科大学 50.0%、愛知学院大学 47.1%、朝日大学 45.3%と続きます。

全体としては、ストレート合格率が低めに出た回です。

  • ランキングに入れた13校のうち9校が、第116〜118回の3年平均を下回りました
  • 13校の平均は38.4%。同じ13校の3年平均は42.7%で、4ポイントほど低くなっています

3年平均からの動きが大きかったのは、次の4校です。

  • 上げ幅が大きかった大学:福岡歯科大学(+7.7ポイント)、岩手医科大学(+6.6ポイント)
  • 下げ幅が大きかった大学:日本大学 松戸歯学部(−16.2ポイント)、日本大学 歯学部(−13.8ポイント)

ランキングの対象は13校です。私立17校のうち、まだ公表していない3校(北海道医療大学・昭和医科大学・日本歯科大学 生命歯学部)と、公表資料の中で数字が食い違っている1校(神奈川歯科大学)は、後半で別に紹介します。

第119回ストレート合格率ランキングの対象(私立13校)

見方の注意:第119回は合格者が379人減った回

ストレート合格率の順位は、年によって動きやすい数字です。そのため当サイトでは、普段3年平均で評価しています。本記事でも、第119回の速報値と、その前の3回(第116回〜第118回)の平均を並べてお見せします。

第119回は合格者が大きく減った

第119回は、その前の3回と違い、国家試験の合格者が大きく減った回でした。

回合格者数新卒合格率
第116回2,006人77.3%
第117回2,060人81.5%
第118回2,136人84.0%
第119回1,757人80.2%

第118回の2,136人から1,757人へ、379人減っています。新卒合格率は84.0%から80.2%に下がりましたが、80%台は保っています。

それでも、ストレート合格率は全体に低めに出ています。前のセクションでお伝えしたとおり、ランキングに入れた13校のうち9校が3年平均を下回りました。

第119回は合格者が大きく減った回(合格者数の推移)

合格者減が大学ごとにどう表れたかは、8月に公表済みだった私立4校で先に分析しています。あわせてご覧ください。

ストレート合格率と新卒合格率は別の指標

ここで、2つの指標の違いを整理しておきます。

  • ストレート合格率:分母は入学者数。入学した人のうち、6年で国家試験に合格した人の割合です
  • 新卒合格率:分母は新卒受験者数。その年に卒業して受験した人のうち、合格した人の割合です

新卒合格率は、卒業して受験までたどり着いた人だけを見る数字です。これから入学する人にとっては、入学者を分母にするストレート合格率のほうが、6年間の見通しをつかみやすい指標です。当サイトがストレート合格率を重視する理由は、次の記事にまとめています。


第119回ストレート合格率ランキング 私立13校の一覧

13校の一覧です。率は、各大学が公表した令和8年5月1日現在の修学状況の人数(入学者数と、修業年限内に国家試験に合格した人数)から、当サイトが小数第1位で算出した速報値です。

順位大学第119回3年平均(第116〜118回)差(ポイント)
1東京歯科大学67.2%71.9%−4.7
2福岡歯科大学50.0%42.3%+7.7
3愛知学院大学47.1%52.1%−5.0
4朝日大学45.3%42.1%+3.2
5奥羽大学44.4%48.5%−4.1
6大阪歯科大学43.8%47.1%−3.3
7岩手医科大学40.7%34.1%+6.6
8日本歯科大学 新潟生命歯学部33.3%32.9%+0.4
9日本大学 歯学部30.5%44.3%−13.8
10明海大学28.3%38.3%−10.0
11日本大学 松戸歯学部26.1%42.3%−16.2
12鶴見大学23.2%29.5%−6.3
13松本歯科大学19.6%30.1%−10.5
  • 3年平均は、第116回〜第118回の各回の値(文部科学省の調査)を単純平均したもので、当サイトの算出です
  • 3年平均を下回ったのは、13校中9校です
  • 差は、第119回の値から3年平均を引いたものです
  • 順位は、ランキングに入れた13校の中のものです(私立17校中の順位ではありません)。未公表の3校が公表されると、順位は変わります
第119回ストレート合格率 速報ランキング(私立13校)一覧

3位から6位は僅差で並んでいる

第3位から第6位の4校(愛知学院大学・朝日大学・奥羽大学・大阪歯科大学)は、43.8%から47.1%の間に並んでいます。わずかな差で順位が入れ替わる位置です。順位の上下だけでなく、3年平均とあわせて見てください。

過去の回の推移は、次の記事で一覧にしています。


1位から13位まで、各大学の動き

各大学の動きを、1位から順に見ていきます。「前回」は第118回の値です。

1位 東京歯科大学 67.2%(3年平均 71.9%)

前回の75.0%からは下げましたが、3年平均でも今回でも、13校のトップです。

2位 福岡歯科大学 50.0%(3年平均 42.3%)

第116回から、33.3%、46.4%、47.1%、そして今回の50.0%と、回を追うごとに上がっています。3年平均を7.7ポイント上回り、13校で最も大きな上げ幅です。

3位 愛知学院大学 47.1%(3年平均 52.1%)

前回の63.9%からは下げました。ただ、3年平均は52.1%で、13校の中では東京歯科大学に次ぐ水準です。

4位 朝日大学 45.3%(3年平均 42.1%)

前回の45.7%とほぼ同じ水準を保ち、3年平均の42.1%を上回りました。

5位 奥羽大学 44.4%(3年平均 48.5%)

前回の45.5%とほぼ同じですが、3年平均の48.5%は下回りました。入学者が45人と少ないため、1人で率がおよそ2.2ポイント動きます。

6位 大阪歯科大学 43.8%(3年平均 47.1%)

3年平均は47.1%で、安定していた水準から、少し下げました。

7位 岩手医科大学 40.7%(3年平均 34.1%)

前回の32.0%から上がり、13校の中での順位は、前回の12位から7位になりました。3年平均を6.6ポイント上回っています。ただ、入学者は59人で、1人で率がおよそ1.7ポイント動きます。

8位 日本歯科大学 新潟生命歯学部 33.3%(3年平均 32.9%)

3年平均の32.9%と、ほぼ同じ水準です。

9位 日本大学 歯学部 30.5%(3年平均 44.3%)

3年平均は44.3%で、安定していましたが、今回は14ポイント近く下げました。13校の中での順位は、前回の7位から9位になっています。

10位 明海大学 28.3%(3年平均 38.3%)

3年平均の38.3%から、10ポイント下げました。

11位 日本大学 松戸歯学部 26.1%(3年平均 42.3%)

3年平均は42.3%で、その差はマイナス16.2ポイント。13校で最も大きな下げ幅です。

12位 鶴見大学 23.2%(3年平均 29.5%)

3年平均の29.5%を、6ポイントほど下回りました。入学者が69人と少なめで、1人の違いで率が動きやすい点も、あわせて見てください。

13位 松本歯科大学 19.6%(3年平均 30.1%)

第116回から、37.5%、28.1%、24.7%、そして今回の19.6%と、回を追うごとに下がっています。

この数字の見方について

ここで、ひとつ添えておきます。この数字は、入学した学年全体の結果です。一人ひとりの学び方で、結果は変わります。

ストレート合格率は、あくまで大学ごとの統計的な傾向を示すものです。どの大学に入っても、入学後の学習の積み重ねが大切なことに変わりはありません。

また、単年では動きやすい数字なので、3年平均とあわせて見てください。


まだ公表していない3校の見通し

私立17校のうち、北海道医療大学・昭和医科大学・日本歯科大学 生命歯学部の3校は、令和8年5月1日現在の修学状況をまだ公表していません(2026年10月10日時点で各大学の公式サイトを確認)。

この3校について、過去の値と、厚生労働省がすでに公表している第119回の大学別の結果から、どのあたりに入りそうかを見ていきます。確定した数字ではなく、見通しです。

大学第116回第117回第118回3年平均見通し
昭和医科大学67.0%72.9%71.9%70.6%上位に入りそう
日本歯科大学 生命歯学部51.6%50.8%51.9%51.4%上位に入りそう
北海道医療大学50.9%38.6%43.4%44.3%上位から中位あたり
  • 各回の値は文部科学省の調査、3年平均は当サイトの単純平均です
  • 見通しは、過去の値と厚生労働省公表の第119回 大学別結果をもとにしたもので、確定値ではありません
まだ公表していない3校の見通し

正式な数字は、12月頃の文部科学省の公表でそろいます。公表されしだい、当サイトでも改めて紹介します。


神奈川歯科大学を参考扱いにした理由

神奈川歯科大学は、令和8年5月1日現在の修学状況を公表しています。ただ、公表資料の中で数字が合わない箇所があるため、今回は順位を付けず、参考として紹介します。

表どうしで、つじつまが合わない

令和2年度に入学した学年について、公表資料には次の数字が載っています。

公表資料の表項目人数
進級の状況の表6年次にストレートで進んだ人数53人
卒業と国家試験の表6年で卒業した人数72人
卒業と国家試験の表国家試験に合格した人数58人

6年次に進んだ人数より、卒業や合格の人数のほうが多く、つじつまが合いません。

また、これまでの回では、新卒で合格した人のうち、ストレートで合格した人は6割台でした。今回の表どおりだと、9割近くになります。

そのため、卒業と国家試験の表の、卒業者数と合格者数のほうが、実際より多く書かれている可能性が高そうです。

試算では中位あたり

これまでの割合をあてはめた試算では、ストレート合格率は36%から42%前後で、13校の中に入れると中位あたりです。

これは公表値ではなく、当サイトの試算です。公表が修正された場合は、12月頃の文部科学省の公表を受けて、改めてお伝えします。

神奈川歯科大学(参考扱い)

なぜストレート合格率の発表は12月頃まで遅いのか

ストレート合格率の正式な公表は、国家試験の合格発表からおよそ9か月後です。ここからは、その理由と、どうすれば早くできるかについての私の考えをお伝えします。

合格発表から、およそ9か月後

第119回の国家試験は、2026年1月31日と2月1日に行われ、合格発表は3月でした。正式なストレート合格率が出るのは12月頃です。

時期できごと
2026年1月31日・2月1日第119回 歯科医師国家試験
3月合格発表
12月頃ストレート合格率の正式な公表(文部科学省)
国家試験から正式な公表までの時系列

遅くなるのは、集計の流れによるもの

修学状況は、各大学が毎年5月1日現在で集計して公表し、それを文部科学省が全大学分まとめます。

  • 基準日が5月1日なので、早い大学でも公表は5月末、遅い大学は秋以降です
  • 私立の歯科大学17校では、10月にほぼ出そろい、全大学がそろうのは12月頃になります

大学、厚生労働省、文部科学省の間で、早く出すための情報の受け渡しの仕組みが、まだ整っていないのだと私は考えています。

理論上は3月にも出せるのでは(私の考え)

ストレート合格率は「分子 ÷ 分母」で求めます。

  • 分子:修業年限内に合格した人数

国家試験の出願書類で、入学年度、入学したときの学年(つまり編入学かどうか)、在籍年数、卒業見込みかどうかを集める仕組みにして、厚生労働省に出せば、合格発表と同時に分かるはずです。

  • 分母:6年前の入学者数

出願書類からは出てきません。途中で退学や留年をした人は出願しないからです。ここは、各大学や文部科学省がすでに持っている入学者数を使えるのではないでしょうか。

出願書類をもとに集計できれば、数字の食い違いも起きにくくなるのではないかと考えています。さまざまな制約もあると思いますが、大切な指標だからこそ、早く、正確に公表できる仕組みが整うことを願っています。

分子と分母(理論上は3月にも出せる)

よくある質問

Q1. ストレート合格率(修業年限内合格率)とは何ですか?

入学した人のうち、6年で国家試験に合格した人の割合です。分母は入学者数で、卒業して受験した人だけを見る新卒合格率とは別の指標です。

Q2. 第119回のストレート合格率は、何年度に入学した学年の数字ですか?

令和2年度に入学した学年の数字です。入学者数を分母に、6年で第119回の国家試験に合格した人数を分子にしています。

Q3. この速報値と、12月頃の文部科学省の公表値は同じになりますか?

異なる場合があります。本記事の率は、各大学が公表した令和8年5月1日現在の修学状況の人数から、当サイトが小数第1位で算出した速報値です。大学の公表は「44%」のように整数表記のことが多く、小数第1位まで出すと奥羽大学と大阪歯科大学の順位が分かれます。

Q4. 国家試験の大学別の合格率とは何が違いますか?

分母が違います。厚生労働省が公表する大学別の合格率(新卒は新卒受験者に対する合格者の割合)は、受験者を分母にした数字です。ストレート合格率は入学者を分母にするため、6年間の進級や卒業の結果まで含めた数字になります。

Q5. 単年の順位で志望校を決めてもよいですか?

単年の順位だけで決めるのはおすすめしません。ストレート合格率は年によって動きやすく、入学者の少ない大学では1人の違いで率が大きく変わります。本記事でも、第116〜118回の3年平均を並べています。あわせて見てください。

Q6. まだ公表していない3校の数字は、いつ分かりますか?

各大学が公表すれば、その時点で分かります。文部科学省からは、12月頃に全大学の数字がそろって公表されます。当サイトでも、公表されしだい改めて紹介します。

Q7. ストレート合格率以外に、どんな数字を見ればよいですか?

留年率や卒業率など、大学ごとの修学状況もあわせて見ると、どの学年で足止めされやすいかが分かります。全29大学の修学状況は、次の記事にまとめています。


まとめ

  • 第119回は合格者が379人減った回で、ストレート合格率も全体に低めでした。ランキングに入れた13校のうち9校が、3年平均を下回っています
  • ランキングに入れた13校の1位は東京歯科大学の67.2%で、福岡歯科大学、愛知学院大学、朝日大学が続きました
  • まだ公表していない昭和医科大学と日本歯科大学 生命歯学部は上位、北海道医療大学は上位から中位あたりに入りそうです
  • 神奈川歯科大学は、公表資料に食い違いがあり、試算では中位あたりの参考扱いです
  • 単年の数字は動くので、3年平均とあわせて見てください

この数字は、志望校を考えるときの材料のひとつとして使ってください。

12月頃に文部科学省から全大学の数字がそろって公表されたら、当サイトとYouTubeチャンネルで改めて紹介します。


出典・注記

出典

  • 各大学 公式サイト(修学状況・令和8年5月1日現在)
  • 文部科学省「歯学部の修学状況等の調査」(第116回〜第118回の各回のストレート合格率)
  • 厚生労働省「第119回歯科医師国家試験の合格発表について」
  • 厚生労働省「第119回歯科医師国家試験の学校別合格者状況」

注記

  • ※1 第119回のストレート合格率は、各大学が公表した人数(入学者数と、修業年限内に国家試験に合格した人数)から当サイトが小数第1位で算出した速報値です。文部科学省の正式な公表(12月頃)とは異なる場合があります
  • ※2 3年平均は、第116回〜第118回の各回の値の単純平均で、当サイトの算出です。13校の平均も、ランキングに入れた13校(東京歯科大学を含む)の単純平均(当サイト算出)で、当サイトが普段使う「私立15大学平均(東京歯科大学・昭和医科大学を除く)」とは対象が異なります
  • ※3 未公表3校の見通しと神奈川歯科大学の試算は、確定値ではありません
  • ※4 最新の情報は、各大学・文部科学省の公表資料でご確認ください
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公式データで歯学部を分析
歯学部受験情報館を運営しているシカラボです。 教育機関で10年以上、歯学部に関するデータを扱ってきました。 入学者ベースのストレート合格率・留年率・退学率など、見落とされやすい指標を、 厚生労働省・文部科学省・各大学公式サイトの一次資料から継続的に分析しています。
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