岩手医科大学の現実|6年で卒業できる学生の割合と留年事情【2024年データ】

本記事では、岩手医科大学が公開している「修学状況に関する情報」の内容について解説します。「修学状況に関する情報」の概要については、「偏差値だけじゃわからない歯学部選び|教育の質をデータで比較!大学の「中身」徹底解説」という記事で詳しく解説していますので、まだご覧になっていない方は、そちらを先にご確認ください。
本記事の内容は、岩手医科大学公式サイトの修学状況ページに掲載されている情報を参考にしています。
岩手医科大学の進級者数からみえる留年率

まずは岩手医科大学の各年度における入学者数と進級状況を確認していこう。
岩手医科大学の各年度における入学者数と進級者数


岩手医科大学では平成30年度に入学した学生46人のうち、留年等をせずに進級し6年生になった学生が27人となっているね。
次に、これらの数字から算出した留年率をみてみよう。
岩手医科大学の各年度における留年率


岩手医科大学の学年ごとの留年率の平均を見ると、1~2年次の留年率が高い傾向があるね。それ以外の学年については、私立の中央値と比べても、そんなに大きな差はなさそうだよ。
ストレートで進級している人の割合は、1~2年次の留年率の高さが影響してるせいか、少し低い印象かな。
岩手医科大学の卒業率および国家試験合格率

次に、標準修業年限内での卒業率と国家試験の合格率を見てみよう。ここで紹介するデータは、岩手医科大学の平成30年に入学した学生たちの令和5年度の卒業状況と、同じ年に行われた第117回歯科医師国家試験の結果になっているよ。


平成30年に福岡歯科大学に入学した46人のうち、令和5年度に卒業できたのは25人(54%)、国家試験に合格したのは17人(43%)だった。卒業率は私立中央値並みだったけど、国家試験の合格率が私立の中央値より低い結果になっているね。
岩手医科大学の卒業留年率


令和5年度に岩手医科大学に在籍していた6年生は70人で、そのうち卒業できたのは51人、卒業できなかったのは19人だったよ。卒業留年率は27%で私立大学の中央値とほぼ同じ数字になっているよ。
岩手医科の修学状況まとめ
岩手医科大学は1~2年次の留年率がやや高い傾向にあり、その影響でストレートで6年生に進級する割合がやや低い数値になっています。
標準修岩手医科大学では、1~2年次における留年率がやや高い傾向にあり、その影響でストレートで6年生に進級する学生の割合もやや低くなっています。
標準修業年限での卒業率は私立大学の中央値と同等ですが、国家試験合格率は私立大学の中央値よりやや低い結果となっています。一方、6年生での卒業時における留年率は、私立大学の中央値とほぼ同じ水準です。
岩手医科大学では「大学入学共通テスト利用選抜」および「医学部入学試験利用選抜」において特待生制度を設けており、特待生に選ばれると大幅な学費減免を受けることができます。ただし、5年間岩手医科大学で研修を行うことが確約できることが条件となっています。
地域の歯科医療を担いたいと考えている受験生にとっては、こうした特待生制度による学費面での大きなサポートが期待できます。学生の皆さんは、これらの大学のサポートを活用しながら、歯科医師を目指して頑張ってください。