2026

【2026年度版】私立16大学「1年次留年率」ランキング。合格の喜びを断ち切る、1,500万円の損失リスクと生存戦略

kameman

補欠合格を含め、すべての進路が確定し、新生活への準備が整いつつある時期となりました。合格を勝ち取られた皆様、そして支えてこられた保護者の皆様、まずは一つの大きな節目を迎えられたことに敬意を表します。

しかし、あえてこのタイミングで冷徹なデータを提示します。皆様が今日、手にしているシラバスや教科書の重みは、そのまま「進級の難易度」そのものです。

「歯学部は6年生が厳しい」という認識は、もはや過去のものです。
最新の機関調査(修学状況に関する情報)を分析すると、入学直後の1年次において、平均して10人に1人、大学によっては4人に1人から3人に1人の学生が、2年生になれずに脱落しているという衝撃的な実態が浮かび上がってきました。

今回の記事では、2026年度に歯学部へ入学する皆様に向け、直近3カ年の「1年次留年・退学リスク」を徹底分析します。偏差値や入試倍率という「入口の指標」と、1年次進級率という「生存の指標」を掛け合わせ、皆様がこの1年を生き残るための現実的な戦略を提示します。

合格の余韻を今日で断ち切り、明日から始まる「1,500万円の損失リスク」との戦いに備えてください。データが示す真実を、ここに公開します。

1年次留年・退学リスク:最新ランキング(私立17大学)

各大学が公表している修学状況に関する情報に基づき、直近3カ年(令和4年度〜令和6年度)の入学者が翌年に2年次へストレート進級できたか、その「脱落率」を精緻に算出しました。

本ランキングは、各大学の入学難易度を示す「偏差値」および「入試競争倍率(実質倍率)」を併記しています。これにより、「入りやすさ」と「進級の厳しさ」の相関関係を浮き彫りにします。

1. 1年次留年リスクランキング(私立16大学・直近平均)

※平均留年率は令和4年度〜6年度入学者の実績。令和6年度データ欠損校は2カ年平均(R4・R5)で算出。
※松本歯科大学はデータ特性(編入学者の混入)を考慮し除外。

順位大学名平均1年次留年率入試競争倍率(R7)偏差値(河合)
1位鶴見大学29.4%1.3235.0
2位北海道医療大学26.6%1.3937.5
3位福岡歯科大学20.8%1.18BF
4位日本歯科大学(東京)20.3%2.3045.0
5位日本大学(東京)19.8%2.7947.5
6位神奈川歯科大学16.9%1.2935.0
7位奥羽大学15.2%1.49BF
8位日本大学(松戸)15.0%1.0335.0
9位岩手医科大学13.2%1.2237.5
10位大阪歯科大学12.5%3.8350.0
11位愛知学院大学11.6%1.1435.0
12位明海大学11.5%1.9640.0
13位日本歯科大学(新潟)11.4%1.6642.5
14位朝日大学10.2%3.1742.5
15位東京歯科大学3.9%3.8055.0
16位昭和医科大学2.4%4.2752.5
私立16大学平均14.4%2.30

2. 入試競争倍率と1年次留年率の相関分析

3. 散布図から読み解く「進級のリアリティ」

散布図は、左上(低倍率・高留年)から右下(高倍率・低留年)へと流れる明確な負の相関を示しています。このデータから、2つの重要な事実が浮かび上がります。

1. 「基礎固めの壁」:教育的配慮としての留年

グラフの左上領域(鶴見、北海道医療、福岡歯科など)は、入試競争倍率が1.1倍〜1.5倍と、比較的「入学しやすい」状況にあります。
これらの大学では、入学試験で測りきれなかった「大学教育を受けるための基礎学力」を、1年次の段階で改めて厳格に評価しています。これは決して学生を排除するためではなく、「基礎を固めないまま専門課程に進んでも、将来の国試で苦戦することが目に見えている」という大学側の教育的責任の表れです。
大学側は基礎を身につけさせた上で進級させようとしていますが、高校までの学習習慣が定着していない学生にとって、この「大学レベルの基礎の壁」は想像以上に高く、結果として進級に苦戦する学生が一定数生じているのが実情です。

2. 「選抜の安定感」と中堅校の油断

一方で、右下領域(昭和、東京歯科、大阪歯科など)は、入試段階で3倍〜4倍以上の高い競争倍率を勝ち抜いた学生が集まっています。入学時点で既に「難易度の高い試験に対応できる学習習慣」が身についている学生が大半を占めるため、ミスマッチが起きにくく、留年率は極めて低い水準(3〜5%程度)に抑えられています。

注意すべきは、日本歯科(東京)や日本大学(東京)です。入試倍率が2倍を超え、中堅以上の難易度を誇りながらも、1年次留年率が平均(14.2%)を上回っています。これは、入試を突破した安心感から「1年生は遊べる」と錯覚した学生が、後述する過密な専門カリキュラムに飲み込まれている実態を示しています。「倍率が高いから、受かった自分は大丈夫」という理屈は、歯学部の進級においては通用しません。

新入生の皆様が今、直視すべきは「自分の大学がどのゾーンに位置しているか」、そして「1年次でも油断禁物」という点です。入学の難易度が低くても、進級の難易度が低いとは限りません。慢心せず、学習習慣を身に着け、コツコツと知識を積み重ねていきましょう。

2. カリキュラムの罠:偏差値と競争倍率では測れない「前倒し教育」

入試競争倍率や偏差値が、必ずしも入学後の「1年次の過ごしやすさ」を保証するわけではありません。むしろ、近年の歯科医師国家試験の難化に伴い、多くの大学が「前倒し教育」という戦略を採用しています。

■ 「専門科目の早期導入」に隠された大学の意図

1年次から「解剖学」「生理学」「生化学」といった基礎専門科目を課す大学が増えています。

  • 日本大学(東京): 競争倍率2.79倍(R7)と人気校でありながら、1年次から生理、生化学、解剖、組織、発生学が一斉にスタートする。
  • 朝日大学: 競争倍率3.17倍(R7)と中堅以上の難易度だが、1年次から専門科目を前倒しし、4年次前半までに主要科目を終了させるカリキュラム。
  • 福岡歯科大学・岩手医科大学: 1年次から専門科目を導入。時間をかけて反復学習させる体制。

なぜ、これほどまでに1年生に重い負担を強いるのでしょうか。それは、国家試験や共用試験(CBT)に対応するため*「学生に知識を定着させるための『物理的な時間』を最大化しようとしている」からです。早期に専門科目を一周させることで、高学年になった際、総復習や演習に充てる時間を捻出する。といった傾向がみてとれます。

■ 基礎学力とカリキュラムの「ミスマッチ」が留年を生む

ここで、大学ごとの傾向を切り分ける必要があります。

1. 「前倒し」かつ「高倍率・中堅以上」の大学(日大、朝日など)
これらの大学は、入試を勝ち抜いた一定の学力がある学生を対象に、非常に高密度な教育を課します。ここでの留年リスクは、合格した安心感から「1年生は教養メインで遊べる」と油断し、スタートダッシュに失敗することにあります。

2. 「前倒し」かつ「低偏差値・低倍率」の大学(福岡歯科、鶴見など)
これらの大学では、CBTや国試を見据え、学習習慣がまだ盤石でない学生に対して、あえて早期から専門知識を叩き込む戦略をとっています。大学側は「時間をかけて丁寧に育てる」という教育的配慮から前倒しを行っていますが、残念ながらそのスピードや量に圧倒され、1年次で力尽きてしまう学生が一定数生じているのが実情です。

3. 「後発・教養重視」の最上位校(東京歯科、昭和など)(推定)
対照的に、東京歯科大学や昭和大学などは、1年次に教養科目を重視する余裕を持っています。これは、「厳しい入試を突破した、圧倒的な学習処理能力を持つ学生」を厳選しているため、専門科目の開始を2年次以降に遅らせても、短期間で一気にキャッチアップし、最終的に高い合格率を叩き出せるという計算が成り立っているからだと思われます。

■ 新入生が陥る「認識のギャップ」

ここに、新入生が陥る最大の「罠」があります。
多くの新入生は、「入試倍率が低かったから、1年生の間は少しのんびりできるだろう」と錯覚して入学します。しかし現実はちがいます。入試が易しかった大学でも、入学直後の1年次から、最も過酷で専門的なカリキュラムが待ち構えています

大学側が「時間をかけてでもあなたを歯科医師に育てよう」と用意した前倒しカリキュラムは、そのスピードについていけない学生にとっては、そのまま「留年」という名の断頭台となってしまうのです。

皆様が今日手に取ったシラバスに「解剖学」や「生理学」の文字があるなら、それは大学からの「今日からプロとしての自覚を持て」という警告です。学習習慣に自信がない自覚があるなら、なおのこと、この「時間の猶予」を活かすために、明日から机に向かう必要があります。

3. 全16大学別:新入生留年率の実態(H30〜R6)

各大学が公表している情報に基づき、算出した事実と判明しているカリキュラムの特徴を各大学ごとに整理しました。

① 北海道医療大学

【推移】H30:28.1%R1:20.5%R2:24.4%R3:28.1%R4:20.5%R5:32.6% → R6:欠損
長年20%を超える高い留年率で推移しており、私立平均を大きく上回る傾向にあります。1年次から解剖学、組織学、歯科理工学といった基礎専門科目が課されるため、スタート直後の学習負荷が非常に大きいのが特徴です。特に令和5年度は32.6%と、3人に1人が2年生になれない極めて厳しい評価結果となりました。

② 岩手医科大学

【推移】H30:17.4% → R1:20.0% → R2:11.9% → R3:9.1% → R4:12.5% → R5:20.0% → R6:7.1%
解剖・生理・生化学などの4大基礎専門科目が1年次に集中するカリキュラムです。年度により20%(5人に1人)が留年する年もあれば、最新の令和6年度(7.1%)のように抑えられている年もあり、振れ幅が非常に大きいのが実態です。受験者層と過密な専門教育のミスマッチが起きやすい点に注意が必要です。

③ 奥羽大学

【推移】H30:15.7% → R1:6.4% → R2:11.1% → R3:11.9% → R4:14.7% → R5:15.4% → R6:15.4%
かつては1年次の留年が少ない時期もありましたが、直近3年は15%前後で推移しており、選別基準が変化した可能性があります。基礎専門科目は2年次からですが、入試倍率が低迷する中で、1年次の教養段階で大学レベルの学習に順応できない学生が一定数脱落している状況が見て取れます。

④ 明海大学

【推移】H30:6.7% → R1:3.3% → R2:6.7% → R3:8.3% → R4:9.2% → R5:12.5% → R6:12.9%
1年次に解剖学等の重い科目が設定されていないため、かつては極めて進級しやすい大学の一つでした。しかし、直近2年連続で12%台を記録しており、評価基準が厳格化していることが推測されます。1年次が比較的緩やかな分、2年次以降の急激な専門科目増加に備えた学習習慣の確立が重要となります。

⑤ 東京歯科大学

【推移】H30:3.9% → R1:6.2% → R2:6.2% → R3:2.3% → R4:1.6% → R5:6.2% → R6:6.2%
私立最難関校として、一貫して低い留年率を維持しています。1年次は教養重視のカリキュラムですが、高い入試倍率を勝ち抜いた学生の基礎学力により、1年生での脱落は最小限に抑えられています。学内で「平均的な学習」を維持していれば、安全に2年生へと進める数少ない大学です。

⑥ 昭和大学

【推移】H30:3.1% → R1:1.0% → R2:1.0% → R3:4.2% → R4:1.0% → R5:3.1% → R6:3.0%
全寮制(1年次)の環境もあり、私立歯科大学で最も低い留年率を維持し続けています。入試競争倍率が4倍を超え、高い処理能力を持つ学生を厳選しているため、1年次のカリキュラムは十分に制御可能な範囲にあります。真面目に取り組んでいれば、留年を過度に恐れる必要のない安定した進級環境が保たれています。

⑦ 日本大学

【推移】H30:10.9% → R1:12.9% → R2:12.5% → R3:20.3%R4:24.2% → R5:19.5% → R6:15.6%
1年次から解剖・生理・生化学・組織学が全て開始される、全国で最も多忙な1年生の一つです。そのため、人気校ながら1年次留年率は常に15〜20%前後と高く、毎年20名以上の学生が2年生になれずにいます。入学初日から専門科目の試験対策に追われることになり、入試突破の安心感で油断すると即座に留年圏内に入ります。

⑧ 日本大学(松戸歯学部)

【推移】H30:8.7% → R1:5.8% → R2:16.4% → R3:11.3% → R4:18.9% → R5:13.3% → R6:12.8%
本校と同様、近年は10〜18%台の留年率で推移しています。入試競争倍率が1倍台前半という現状に対し、入学後の専門科目(歯の解剖学等)の要求水準が高く、そのギャップに苦しむ学生が1年次で一定数生じています。「受かったから安心」という考えが通用しない大学の一つであり、早期の対策が必須です。

⑨ 日本歯科大学

【推移】H30:9.1% → R1:3.9% → R2:21.1% → R3:15.0% → R4:18.8% → R5:21.7% → R6:欠損
令和2年度以降、留年率が20%前後まで上昇しました。CBTや国家試験を見据え、1年次の段階での評価を厳格化している傾向にあります。1年次から「歯の解剖学」があり、専門への適応が遅れた学生が留年の対象となっています。令和5年度の21.7%という数字は、5人に1人が脱落する警戒すべき水準であることを示しています。

⑩ 日本歯科大学(新潟生命歯学部)

【推移】H30:13.8% → R1:13.8% → R2:25.3% → R3:19.0% → R4:17.9% → R5:6.5% → R6:9.8%
1年次は教養中心ながらも、かつては4人に1人(R2)が留年するなど厳しい年もありました。直近2年は改善傾向にありますが、教養科目といえども、大学レベルの広範な知識習得が求められます。特に一人暮らしを始めるなど環境変化に対応できず、学習習慣を損なう学生が脱落しやすい点には注意が必要です。

⑪ 神奈川歯科大学

【推移】H30:18.1% → R1:16.7% → R2:17.6% → R3:18.3% → R4:28.1% → R5:13.2% → R6:9.3%
1年を5つの「ステージ」に分け、2ヶ月ごとに専門試験が訪れる短期集中型カリキュラムです。令和4年度には28.1%という大規模留年が発生しましたが、直近は一桁台まで改善しています。ただし、1年次から組織・生理・生化学が課される体制に変わりはなく、短期決戦の試験を一つずつ確実にクリアする継続性が求められます。

⑫ 鶴見大学

【推移】H30:17.9% → R1:23.8% → R2:39.1% → R3:29.2% → R4:32.1% → R5:22.9% → R6:33.3%
直近平均29.5%と、私立16大学で最も1年次のハードルが高い大学です。最新の令和6年度は33.3%(3人に1人)が留年しており、入試倍率の低さを補うための「1年次での徹底的な基礎教育」が強化されています。1年次からの組織・解剖学の試験は、新入生にとって極めて高いハードルとなっており、早期の学習開始が不可欠です。

⑬ 朝日大学

【推移】H30:11.7% → R1:8.5% → R2:7.8% → R3:6.2% → R4:8.3% → R5:9.8% → R6:12.5%
1年次から専門科目を前倒しするカリキュラムですが、留年率は10%前後に安定して管理されています。3.17倍という高めの入試倍率を背景に、学習習慣のある学生を早期に歯科専門教育へ適応させる戦略が機能しています。ただし最新令和6年度は12.5%と上昇しており、今後さらに進級基準が引き上げられる可能性も否定できません。

⑭ 愛知学院大学

【推移】H30:13.2% → R1:7.5% → R2:8.3% → R3:7.5% → R4:15.7% → R5:9.6% → R6:9.5%
1年次から人体の構造や歯の構造を学ぶ早期専門型ですが、留年率は10%程度で長年安定しています。中堅私立として標準的な厳しさであり、真面目に取り組む学生は進級させ、油断した下位層を落とすという評価が行われています。学年で下位3割を避け、平均的な学習を継続できれば、進級の確度は高いと言えます。

⑮ 大阪歯科大学

【推移】H30:3.1% → R1:1.5% → R2:10.9% → R3:13.3% → R4:12.5% → R5:12.5% → R6:欠損
進級の実態に目を向けると、かつての3%台という低留年率は過去のものとなり、直近は12.5%(8人に1人)が留年する「平均的な厳しさ」へと推移しています。1年次から解剖学や組織学といった専門科目が導入されるため、入学直後からの専門教育への着実な適応が求められます。

⑯ 福岡歯科大学

【推移】H30:15.5% → R1:17.6% → R2:17.0% → R3:31.0%R4:28.4% → R5:18.6% → R6:15.3%
BF偏差値帯ながら1年次から解剖・生理学を導入し、早期に知識を定着させる設計です。大学側は時間をかけて反復させる方針ですが、結果として令和3年度や4年度には約30%が留年する事態となっていました。最新令和6年度は15.3%まで落ち着きましたが、学習習慣なしでの進級は極めて困難な環境です。

1年次留年率の推移(平成30年度〜令和6年度)

4. 生存戦略:目標設定は「下位30%を避ける」

データが示す通り、多くの私立歯科大学において1年次は決して「全員が無条件に進級できる」期間ではありません。しかし、過度に怯える必要もありません。大切なのは、根性論ではなく、「どのポジションにいれば安全か」という客観的な目標設定です。

推奨する新入生の現実的な生存戦略は以下の2点に集約されます。

■ 目標:学年順位「50%(真ん中)」以上を死守する

「学年1位を目指せ」あるいは「常に上位を維持しろ」といった目標は、新生活の慌ただしさの中では維持が困難です。しかし、「学力の平均値(50%)」に位置することは、進級を確実にするための最も合理的かつ心理的負荷の少ない目標となります。

平均点付近にいることは、大学の講義を概ね理解し、標準的な評価を得られている証拠です。この位置を維持できていれば、留年を回避できる可能性が非常に高いです。

■ 絶対防衛ライン:「下位30%」には絶対に入らない

私立16大学の平均留年率は14.4%ですが、この「留年リスク」に直面するのは、常に学年順位のワースト30%(下位3割)に沈んでいる学生たちです。

1年次で下位30%に固定されてしまう最大の弊害は、「正しい学習習慣が身につかない」ことにあります。「試験直前だけの詰め込み学習」で凌ごうとする傾向があります。しかし、歯学部の専門科目は暗記量が膨大であり、直前の数日だけで対応できるものではありません。1年次の基礎段階でこの「直前頼み」の悪い癖がついてしまうと、より高度な専門科目が始まる2年次以降、確実に行き詰まることになります。

一度「下位3割」のグループに入ってしまうと、周囲の学習ペースに引きずられ、自力で這い上がることが困難になります。年度によりますが、1年次で30%以上の学生が留年することは稀です。つまり、「下位3割を避け、真ん中より少し上」に位置取りをするだけで、留年リスクの大部分を切り捨てることができるのです。

■ 今日から始める「毎日1時間の復習ルール」

難解な予習は必要ありません。まずは「毎日1時間、その日の講義内容を復習する」という習慣を、初日から確立してください。

  • 習慣化のメリット: 毎日1時間机に向かう習慣があれば、試験前に慌てて徹夜する必要がなくなります。
  • 着実な理解: その日の疑問をその日のうちに解消することで、翌日の講義が「暗号」になるのを防げます。

「毎日多くの時間を学習すること」はハードルが高く、三日坊主に終わりがちです。しかし「1時間」(もしくは30分)であれば、大学生活を楽しみながらでも十分に捻出できるはずです。このわずかな習慣の差が、1年後の進級可否を決定づけます。

■ まとめ:1,500万円の損失を防ぐ「自己防衛」

最後にもう一度、シビアな現実に触れます。
1回の留年がもたらす損失は、学費や機会損失(歯科医師としての年収)を合わせて約1,500万円です。日々の学習習慣には、それだけの経済的価値があります。

「下位30%」という濁流に飲み込まれないための堤防は、今日からの皆様の「1時間の習慣」でしか築けません。合格・入学の喜びの余韻を今日で断ち切り、明日から「平均以上」のポジションを獲るための準備を開始してください。

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入試・教育データの分析を専門
入試・教育データの分析を専門とし、10年以上にわたる継続的な調査研究を行っています。 歯学部受験において、受験生が本当に知るべき「数字の真実」を中立に伝えるためのメディアです。国、自治体、各大学が公表する一次資料を徹底的に精査し、新卒合格率だけでは見えないストレート合格率や留年リスクを可視化。16年分の蓄積データに基づき、後悔しないための大学選びをサポートします。数字の背景や注意点まで含めて詳説し、偏差値に偏らない客観的で実用的な指標を提供することが使命です。
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