日本歯科大学(新潟)の現実|6年で卒業できる学生の割合と留年事情【2025年12月更新!】
本記事では、日本歯科大学(新潟)が公開している「修学状況に関する情報」の内容について解説します。「修学状況に関する情報」の概要については、「偏差値だけじゃわからない歯学部選び|教育の質をデータで比較!大学の「中身」徹底解説」という記事で詳しく解説していますので、まだご覧になっていない方は、そちらを先にご確認ください。
本記事の内容は、日本歯科大学(新潟)公式サイトの修学状況ページに掲載されている情報を参考にしています。
日本歯科大学(新潟)の進級者数からみえる留年率

まずは日本歯科大学(新潟)の各年度における入学者数と進級状況を確認していこう。
日本歯科大学(新潟)の各年度における入学者数と進級者数

この表は、最上段に各年度の新入生数を示し、その下の各行には、該当年度の入学者が各学年へ進級できた人数を示しています。日本歯科大学(新潟)の進級状況は以下のとおりです。
- 平成30年度に入学した58人のうち、留年せず2年生に進級できたのは50人。その後もストレートで6年生に進級できたのは20人。6年でも留年せずストレートで卒業したのは20人。ストレートで国家試験に合格したのは19人。
- 令和元年度に入学した65人のうち、留年せず2年生に進級できたのは56人。その後もストレートで6年生に進級できたのは25人。ストレートで国家試験に合格したのは24人。6年でも留年せずストレートで卒業したのは24人。ストレートで国家試験に合格したのは23人。
- 令和2年度に入学した75人のうち、留年せず2年生に進級できたのは56人。その後もストレートで6年生に進級できたのは29人。
- 令和3年度に入学した58人のうち、留年せず2年生に進級できたのは47人。その後もストレートで5年生に進級できたのは29人。
- 令和4年度に入学した67人のうち、留年せず2年生に進級できたのは55人。その後もストレートで4年生に進級できたのは41人。
- 令和5年度に入学した46人のうち、留年せず2年生に進級できたのは43人。留年せず3年生に進級できたのは32人。
- 令和6年度に入学した51人のうち、留年せず2年生に進級できたのは46人。
- 令和7年度に入学した新1年生は79人

次に、これらの数字から算出した留年率をみてみよう。
日本歯科大学(新潟)の各年度における留年率

この表は、各年度の入学者数と進級者数に基づき、該当年度の入学者が学年の進行に伴ってどの程度の割合で留年したかを示しています。赤枠で囲った範囲では、令和7年5月時点で在籍している各入学年度の学生におけるストレート進級者の割合を示しています。
また、表の右側には、日本歯科大学(新潟)の各学年への進級時における留年率の平均値と、私立17大学の平均値を併記しています。
私立大学の歯学部では、入学直後の1年次で大学の学修についていけずに留年する学生と、解剖学・生理学など基礎系科目が多くなる2年次で留年する学生が多い傾向があります。
日本歯科大学(新潟)でも同様の傾向が見られ、特に2年次でつまずく学生が他大学と比べて多い可能性があります。その結果、平成30年度〜令和2年度の入学者では、6年次までストレートで進級できている学生が4割に満たない状況です。令和3年度入学者は、5年次までに半数がストレートで進級しており、5年次での留年も少ない傾向が見られるため、令和2年度までの入学者よりもストレート進級者の割合を高く維持できていると考えられます。
日本歯科大学(新潟)のストレート卒業率およびストレート国家試験合格率

次に、入学した学生が留年せずストレートで進級して卒業した割合と、さらにストレートで国家試験に合格した割合をみてみよう。

本表は、平成30年度入学者のストレート進級者が受験する2024年実施の第117回歯科医師国家試験と、令和元年度入学者のストレート進級者が受験する2025年実施の第118回歯科医師国家試験におけるストレート合格率の状況を示しています。
※以下、かっこ内の割合はいずれも入学者数に対する比率
- 平成30年度に入学した58人のうち、留年せず修業年限内に卒業したのは20人(34%)。そのうち国家試験に合格したのは19人(33%)。
- 令和元年度に入学した65人のうち、留年せず修業年限内に卒業したのは24人(37%)。そのうち国家試験に合格したのは23人(35%)。
全国29歯学部のストレート合格率の過去3カ年平均

ストレートでの国家試験合格率の数値がかなり低いと感じたよね。ここで、文部科学省が取りまとめた全国29歯学部のストレート合格率の過去3カ年平均の資料を確認してみよう。

この資料によると、国公立大学を含む全国平均のストレート合格率は53.6%であり、歯学部でストレート進級・合格を達成することが容易ではないことが分かります。一般に、国公立大学と比べて相対的に学力分布が低めの学生が入学する傾向のある私立大学の歯学部では、ストレート合格率が3カ年平均で50%を超えるのは4校にとどまります。ストレート合格率の数値を見る際には、こうした全国的な基準も念頭に置いておきましょう。
文部科学省も重要指標として公表を進めている「修業年限内の国家試験合格率」(いわゆるストレート合格率)は、入学後に留年せず修業年限内で進級した学生が、初回の国家試験に合格する割合を指します。したがって、ストレート合格率を高めるには、ストレート進級者の割合を高い水準で維持することが重要です。
日本歯科大学(新潟)のストレート合格率の推移

日本歯科大学新潟生命歯学部のストレート合格率が、過去どれくらいで推移してきたのかを確認してみよう。

日本歯科大学新潟生命歯学部における、第110回歯科医師国家試験以降の私立17大学中におけるストレート合格率の順位推移をグラフで示しています。最高位は第111回・第112回の11位で、その後は第116回に17位となるなどやや低調でしたが、第117回・第118回はいずれも14位と、持ち直しの傾向が見られます。近年はやや厳しい状況が続くものの、令和3年度入学者はストレート進級率が高いため、第120回歯科医師国家試験では順位の上昇が期待されます。
日本歯科大学(新潟)の卒業留年率

最後に、卒業留年率を確認しよう。これは、ストレート進級かどうかに関係なく、各年度の6年生の在籍者数と、その年度の卒業者数から算出しているよ。

卒業留年率は、その年度に在籍している6年生のうち、どの程度が留年しているかを示す指標です。
5年次までの進級基準が比較的緩く、最終の卒業試験の難易度が高い場合には、卒業留年率は高くなりがちです。各大学の方針はさまざまですが、一般に低いほど望ましい指標です。
日本歯科大学(新潟)の直近2年の卒業留年率は以下のとおりです。
- 令和5年度:在籍6年生69人、卒業54人、留年者等15人
→ 卒業留年率22% - 令和6年度:在籍6年生61人、卒業53人、留年者等8人
→ 卒業留年率13%
私立17大学の令和5年度における卒業留年率の平均は23%です。日本歯科大学(新潟)は令和5年度は私立平均と同程度、令和6年度は平均より10ポイント低い値でした。他大学と比較して、卒業留年率が特段高い大学というわけではありません。
日本歯科大学(新潟)の修学状況まとめ
本記事では、日本歯科大学新潟生命歯学部が公開している修学状況データをもとに、分析・解説しました。
他の私立大学と同様に1年次および2年次に留年する学生の割合が高く、特に平成30年度から令和2年度にかけては留年率が高止まりし、ストレート進級者の割合は4割を下回っていました。ただし、令和3年度以降はやや改善が見られます。
直近のストレート合格率は、相対的に低水準で推移しており、良好とは言えません。一方で、第120回歯科医師国家試験については、ストレート進級者が多い場合にはストレート合格者の増加が見込まれ、順位が中位へ上がる余地もあります。
卒業留年率は、他の私立大学と比べて特段高い水準ではありません。令和6年度は私立17大学の平均値より10ポイント低い数値でした。
以上、修学状況の要点をまとめました。参考になれば幸いです。

