福岡歯科大学の現実|6年で卒業できる学生の割合と留年事情【2024年データ】
本記事では、福岡歯科大学が公開している「修学状況に関する情報」の内容について解説します。「修学状況に関する情報」の概要については、「偏差値だけじゃわからない歯学部選び|教育の質をデータで比較!大学の「中身」徹底解説」という記事で詳しく解説していますので、まだご覧になっていない方は、そちらを先にご確認ください。
本記事の内容は、福岡歯科大学公式サイトの修学状況ページに掲載されている情報を参考にしています。
福岡歯科大学の進級者数からみえる留年率

まずは福岡歯科大学の各年度における入学者数と進級状況を確認していこう。
福岡歯科大学の各年度における入学者数と進級者数


福岡歯科大学では平成30年度に入学した学生97人のうち、留年等をせずに進級し6年生になった学生が58人となっているね。
次に、これらの数字から算出した留年率をみてみよう。
福岡歯科大学の各年度における留年率


福岡歯科大学の学年ごとの留年率の平均を見ると、やっぱり1年次の留年率が高い傾向があるね。それ以外の学年については、私立の中央値と比べても、そんなに大きな差はなさそうだよ。
ストレートで進級している人の割合も、1年次の留年率の高さが影響してるせいか、少しだけ少なめな印象かな。
福岡歯科大学の卒業率および国家試験合格率

次に、標準修業年限内での卒業率と国家試験の合格率を見てみよう。ここで紹介するデータは、福岡歯科大学の平成30年に入学した学生たちの令和5年度の卒業状況と、同じ年に行われた第117回歯科医師国家試験の結果になっているよ。


平成30年に福岡歯科大学に入学した97人のうち、令和5年度に卒業できたのは46人(58%)、国家試験に合格したのは43人(43%)だった。どちらも私立大学の中央値より少し高い数字になっているよ。
福岡歯科大学の卒業留年率


令和5年度に福岡歯科大学に在籍していた6年生は103人で、そのうち卒業できたのは74人、卒業できなかったのは29人だったよ。卒業留年率は28%で私立大学の中央値とほぼ同じ数字になっているよ。
福岡歯科大学の修学状況まとめ
福岡歯科大学は、1年次の留年率がやや高いものの、2年次以降は私立大学の中央値よりやや低い数値となっています。1年次で基礎を身につけた学生は、その後は比較的順調に進級する傾向にあるようです。
標準修業年限内の卒業率や国家試験合格率、6年生の卒業留年率については、いずれも私立大学の中央値程度の数字となっています。
福岡歯科大学では、特待生制度による経済的な支援のほか、助言教員や1年次のサポート制度など、学習面でのサポートも行われています。また、2025年7月には新本館が竣工予定で、これから入学する学生は新しい校舎で快適に学ぶことができそうです。
このように多方面から大学による支援が期待できますが、それを活かせるかどうかは、実際に学習する学生のみなさん次第です。歯科医師という目標に向かって、これからも頑張っていきましょう。