北海道医療大学の現実|6年で卒業できる学生の割合と留年事情【2023年データ】

本記事では、北海道医療大学が公開している「修学状況に関する情報」の内容について解説します。「修学状況に関する情報」の概要については、「偏差値だけじゃわからない歯学部選び|教育の質をデータで比較!大学の「中身」徹底解説」という記事で詳しく解説していますので、まだご覧になっていない方は、そちらを先にご確認ください。
本記事の内容は、北海道医療大学公式サイトの修学状況ページに掲載されている情報を参考にしています。※2024年以降の更新情報が得られなかったため、2023年データになっています。
北海道医療大学の進級者数からみえる留年率

まずは北海道医療大学の各年度における入学者数と進級状況を確認していこう。
北海道医療大学の各年度における入学者数と進級者数


北海道医療大学では平成29年度に入学した学生57人のうち、留年等をせずに進級し6年生になった学生が36人となっているね。
次に、これらの数字から算出した留年率をみてみよう。
北海道医療大学の各年度における留年率


北海道医療大学の学年ごとの留年率の平均を見ると、1年次の留年率が高い傾向があるね。それ以外の学年については、私立の中央値と比べても、そんなに大きな差はなさそうだよ。
ストレートで進級している人の割合は、1年次の留年率の高さが影響してるせいか、少しだけ少なめな印象かな。
北海道医療大学の卒業率および国家試験合格率

次に、標準修業年限内での卒業率と国家試験の合格率を見てみよう。ここで紹介するデータは、北海道医療大学の平成29年に入学した学生たちの令和4年度の卒業状況と、同じ年に行われた第116回歯科医師国家試験の結果になっているよ。


平成29年に北海道医療大学に入学した57人のうち、令和4年度に卒業できたのは33人(58%)、国家試験に合格したのは28人(49%)だった。どちらも私立大学の中央値より少し高い数字になっているよ。
北海道医療大学の卒業留年率


令和4年度に北海道医療大学に在籍していた6年生は83人で、そのうち卒業できたのは55人、卒業できなかったのは28人だったよ。卒業留年率は34%で私立大学の中央値より少し高い数字になっているよ。
北海道医療大学の修学状況まとめ
北海道医療大学では、どの年代でも1年次の留年率が20%を超えており、最初でつまずく学生が多い傾向にあるようです。しかし、1年次を突破した学生は、2年次以降は私立大学の中央値と同程度の留年率で順調に進級しています。2年次以降の進級が比較的安定しているため、標準修業年限内の卒業率や国家試験合格率は、私立大学の中央値よりも高い水準を示しています。
また、北海道医療大学では、学生一人ひとりの理解度に応じたアドバイスや指導の実施、国家試験の傾向分析に基づくカリキュラムの調整など、継続的な支援体制が整えられています。これにより、学生は国家試験合格を目指して学ぶことができます。
大学からさまざまなサポートを受けることができますが、実際に学び、実力を身につけていくのは学生のみなさん自身です。歯科医師という目標に向かって、頑張っていきましょう。