【2025年最新】歯科医師国家試験の概要|日程・出題基準・自己採点方法・過去問の入手先
将来、歯科医師として活躍するためには「歯科医師国家試験」に合格することが必要です。歯学部に進学すると、この国家試験の合格を目指して6年間の学びを積み重ねていくことになります。
ここでは、2026年に行われる第119回歯科医師国家試験の概要や合格率の推移を紹介しながら、この試験がどのようなものなのかをわかりやすく解説します。
目次
試験日程・会場【2026年(第119回)】
2026年(第119回)の歯科医師国家試験の試験日や試験会場は以下の通りです。歯科医師国家試験は、例年1月末か2月頭の週末に実施されています。
| 試験日 | 2026年1月31日(土)・2月1日(日) |
| 試験地 | 北海道、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、大阪府、広島県、福岡県 |
| 試験会場 | 令和8年 医政局所管国家試験 試験場(予定)一覧|厚生労働省 |
試験範囲(歯科医師国家試験出題基準)・改定周期と改定履歴
歯科医師国家試験の試験内容は、歯科医師として必要な知識・技能を問う内容で、歯科医師国家試験出題基準に基づき出題されます。歯科医師国家試験出題基準は、昭和60年に策定されて以来、歯科医療・教育の変化に合わせておおよそ4年毎に改定が行われている。過去の主な改定は以下の通りです。
| 回数 | 実施年 | 主な改定内容 |
|---|---|---|
| 第107回 | 平成26年(2014) | 高齢者対応、社会保障制度などの出題強化 |
| 第111回 | 平成30年(2018) | 地域包括ケア、多職種連携、医療安全など追加 |
| 第116回 | 令和5年(2023) | 和漢薬、高齢者・全身疾患対応、国際保健など追加。 領域B・Cの統合、必修問題へのX2タイプ導入 XXタイプ廃止(第119回から) |
第116回(令和5年度版)改定内容の補足
試験内容についての改定内容
近年の歯科医療をめぐる状況や歯学教育における教授内容を踏まえ、下記項目についても出題されるようになっています。
- 歯科医師として必要な和漢薬を服用する高齢者や全身疾患を持つ者等への対応に関する内容
- 医療のグローバル化に伴い歯科医師による国際貢献がこれまで以上に求められている現状を踏まえた国際保健に関する内容
下記4項目については、今後も充実を図っていく方針のようです。
- 高齢化等による疾病構造の変化に伴う歯科診療の変化に関する内容
- 地域包括ケアシステムの推進や多職種連携等に関する内容
- 口腔機能の維持向上や摂食機能障害への歯科診療に関する内容
- 医療安全やショック時の対応、職業倫理等に関する内容
出題形式についての改定内容
必修問題について、第115回まではAタイプ(5つの選択肢から1つを選ぶ形式)のみの出題でしたが、第116回以降はAタイプに加え、X2タイプ(5つの選択肢から2つを選ぶ形式)も出題されるようになりました。
さらに、第119回歯科医師国家試験からは、「すべて選べ」などのXXタイプ(5つの選択肢から任意の正答を選択する形式)は廃止となっています。同じ改訂版の出題基準を採用している途中での変更は珍しいですが、是非知っておきましょう。
歯科医師国家試験 合格基準
第115回歯科医師国家試験までは、4つの領域(必修・領域A・領域B・領域C)すべてで合格基準の達成が求められていました。第116回以降は、3つの領域(必修・領域A・領域B)で合格基準を満たせば合格となるように変更されました。
(領域Bと領域Cは統合され、領域Bとして評価されるようになっています。)
歯科医師国家試験 領域別合格基準の推移
歯科医師国家試験の過去10年間における合格基準の推移を、以下のグラフに示します。第116回以降は3つの領域(必修・領域A・領域B)で合否判定が行われるため、領域Bと領域Cが統合されたことに伴い、グラフには領域Cを表示していません。
必修の合格基準(得点率)は一貫して80%です。領域Aの合格基準は、第114回は低めだったものの、概ね60〜65%です。領域Bの合格基準は、第116回以降、おおむね65〜70%程度となっています。

歯科医師国家試験 正答訂正・削除問題数の推移
歯科医師国家試験は全部で360問出題されますが、過去10年間の状況をみると、概ね約10問~20問の問題が採点対象外等の取り扱いをされます。主なパターンとしては下記の3つに分類されます。
- 受験者にとって難易度が高すぎるとされ削除になる(正解した受験者は採点対象に含め、不正解の受験者については採点対象から除外する)
- 問題として不成立のため削除になる(採点対象外とされる)
- 正答が複数存在すると判断され正答が追加される(正答訂正)
特に必修問題は、合格基準が80%以上という絶対基準のため、難易度が過度に高かった年には、上記①のパターンで問題の削除や正答訂正などの措置により調整していると見受けられます。なかでも第114回は対応が最多で、必修80問のうち削除13問・正答訂正1問の計14問、すなわち17.5%が削除等の取り扱いとなりました。第109回から第118回の歯科医師国家試験において、問題の削除や正答訂正などの措置をされた問題数の推移は下記図のとおりです。

おすすめの自己採点方法
歯科医師国家試験は1月末〜2月初頭に実施され、合否および正答は3月中旬に厚生労働省から公表されます。一方で、受験後1〜2週間の段階で合否の見通しを立てられる採点サービスもあります。代表例が、DES歯学教育スクールと麻布デンタルアカデミーの国家試験採点サービスです。主な特徴は以下のとおりです。
- 無料で利用できる(予備校側は将来のサービス改善のために受験データを収集している)。
- 講師陣が正答予測や領域分類を行い、その基準に基づいて採点する(予備校間で見解が分かれる設問が生じる場合がある)。
- 全国平均などの傾向を把握でき、合否の目安を早期に得られる(母集団を網羅しないため、平均点は実態より高めに出る傾向がある)。
問題削除や正答訂正の予測は困難で、最終的に厚生労働省が発表する内容とは異なってくる可能性はありますが、受験生にとって非常に便利なサービスです。積極的に利用していきましょう。
合格発表
合格発表は厚生労働省の公式ウェブサイトに掲載されます。直後はアクセス集中でつながりにくい場合がありますが、10〜15分程度で解消されるのが一般的です。リンクは下記をご参照ください。
また、自大学の合格率を確認したい場合は、以下のリンク先の資料をご覧ください。
合格率と傾向
近年の歯科医師国家試験では、合否人数に加えて、受験者属性別の合格率も公式に公表されています。これらのデータを基にした直近10年のトレンド解説記事も公開しています。詳細は以下のリンクからご覧ください。
第118回歯科医師国家試験を検証:合格率上昇の背景と10年トレンド
過去問題・正答の入手先
歯科医師国家試験の過去問題や正答は、厚生労働省のサイトで公開されています。
下記に109回以降の問題・正答を取得できるリンクを掲載しています。参考にしてください。
第118回歯科医師国家試験の問題および正答について|厚生労働省
第117回歯科医師国家試験の問題および正答について|厚生労働省
第116回歯科医師国家試験の問題および正答について|厚生労働省
第115回歯科医師国家試験の問題および正答について|厚生労働省
第114回歯科医師国家試験の問題および正答について|厚生労働省
第113回歯科医師国家試験の問題および正答について|厚生労働省
第112回歯科医師国家試験問題および正答について|厚生労働省
第111回歯科医師国家試験問題および正答について|厚生労働省
第110回歯科医師国家試験問題および正答について|厚生労働省
第109回歯科医師国家試験の問題および正答について|厚生労働省

